日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.9.12  No.1080
日本共産党新座市委員会
市民と協働のまちづくりの基本定める
自治基本条例検討委員会がスタート
 9月6日、第一回自治基本条例検討委員会が開催され、条例制定スケジュールの確認や、正副委員長の互選などが行われました。委員会は19名でそのうち、公募市民は9名です。

 市長は「本市は『オープンドアの市政』を基本に市政懇談会、市長への手紙、惰報公開制度など市民参加を推進してきたが、地方分権社会を迎え、より一層市民と行政との協働によるまちづくりを進めていくため自治基本条例制定が必要になった」と挨拶。条例は、「市の理念や基本原則など新座市のあり方を明文化した新座市の憲法ともいうべき条例で、市民の市政への参加を将来にわたって保障し、市民の自治意識の高揚を図っていく」「市長が変わったら変わるというのではまずいので行政の役割や責務についても条例で普遍化したい」と述べました。

 委員からは、「大事な自治基本条例が決められた日程で進められるのは困る」「ワークショップなどで、新座市に合った条例のネーミングも含め、審議を積み上げていきたい」など活発な意見が出されました。

 制定までのスケジュールは条例素案を来年1月にまとめ、パブリックコメントなどで市民からの意見聴取を行った後、来年12月議会上程をめざしています。

 次回は、10月1目(金)に「なぜ今自治基本条例が必要なのか」と題して、庁内検討委員会との合同研修会をおこないます。委員会の傍聴は自由にできます。
旧島忠家具店跡(栗原五丁目)のリース交渉始まる
ひばりヶ丘駅方面市民の図書館、出張所としての期待高まる
 9月3日全員協議会が開かれ、栗原五丁目の島忠家具ホームセンターがこのほど閉店したため、跡地を市が借り受ける交渉に入ることについて市長より打診がありました。敷地面積は1208平米、床面積は一階582平米、二階598平米です。

 市長はこの建物を借り受け、兼ねてから市民の要望がある図書館や出張所としての機能も考え、リース交渉に当たりたいということで、全議員が了承しました。

 地図は下記の通りです。
島忠ホームセンター跡地
「滞納すると給料を差押さえします」
子育て支援課が全保護者に手紙
 8月17日付で新座市役所福祉健康部子育て支援課から、「保育園についてのご理解とご協力のお願い」と題する文書が全保護者に配布されました。

 「新座市では保育園入所待ちの待機児童が222人。市民から入所、運営に関する苦情や指摘が寄せられている」として、『1保育園は保育に欠ける理由がないと入所できません。2保育料は期日までに。滞納すると給与等の差押さえを行います。卒業後、放課後児童保育室への入室はできません。(略)」などと書かれています。

 昨年度の保育料納入率は98.32%と高水準ですが、全保護者に対して納入が遅れると「給料差押え。入室はできません」などと脅かすような文面はいかがなものでしょう。また、もし保育園入所に対して市民が疑問や不審を抱いたのなら、市がどう対処し解決しているかが問われるところで、入所が適正でないかのような情報を全保護者に流すのは疑間です。

 女性の仕事と子育て両立を支援し、乳幼児期から豊かな成長を保障するため、市は保育園を拡充してきました。全国に先駆けて策定した『次世代育成行動プラン』も注目を集めています。プランの精神とは不釣合いな文面に保護者はぴっくりです。
「国連・子どもの権利条約」
…NGO報告にあふれる子どもの思い…を聞いて
 8月21日草加市の独協大学で行われた日本母親大会に参加した市民の感想が寄せられましたので紹介します。


 私は「国連・子どもの権利条約」…NGO報告書にあふれる子どもたちの思い…に参加してきました。タイトルにあるように午前は国連にプレゼンテーターとして参加した8名のうち5名の子どもたちが報告してくれました。その大半が学校の校則に反発し中には虐待に近い指導に唇を噛み締めながら語ってくれ、強い衝撃を受けました。

 午後は、「不登校になっても相手にしてくれなかった。」「制服の丈だけでなく下着まで規制されていた」など、親や教師への切実な発言が続きました。

 助言者としてアドバイスして下さった三宅さんは「日本では1994年5月22日に子どもの権利条約は効力を持つことになった。その後、一部の地域で『予ども会議』と称して活動しているが、行政側の理解不足のため今日、学校や地域に浸透していない。」と提言して下さいました。

 現代は、学校だけでなく家庭内での虐待など子ども達はピンチに立たされています。日本の未来を担っていくのは子どもたちです。あの大戦で犠牲になったのも幼い子ども達でした。それだけに今、この権利条約を真剣に考えていく時ではないでしようか。

 最後に大人の発言を聞いた予どもの一人の感想を記します。「ここには理解ある人しか来ないかも知れないけど発言して良かったと思いました。」

(佐俣康子・石神)
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