日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2004.11.28  No.1091
日本共産党新座市委員会
公民館、癌検診の有料化など「市民サービス低下」を検討
シリーズNo.1 やめよ市民負担増
 都市計画税などの値上げ案の提案が12月議会では見送られることがわかりました。

 小泉内閣は三位一体の改革と称して、地方交付税や補助金を削減していますが、来年度の三位一体改革の最終的な政府案の発表が11月25日に変更となっています。

 須田市長は「来年度の財源捕捉が不明確な状況の中で、性急に改革内容を決定するのは不適当なので、料金改正等の議案については12月議会への提案は見送り、3月議会に提案する」としています。値上げは取りやめではなく、提案が3ヶ月延期されただけです。

 財政改革推進本部の3部会の検討結果は「値上げ14項目、サービス廃止・縮小62項目」というかつてない「市民サービスの低下」となっていますので今週号からシリーズで詳細をお知らせしていきます。


 施設使用料適正化部会では公民館使用料の有料化等12項目が検討されています。

1公民館・コミセンの有料化
 「生涯学習や健康増進のための活動については民間の施設等を利用することもできるため無料行政サービスの必要性に欠ける」として有料化を打ち出し、約2620万円の使用料を見込んでいます。(新座市の公民館は社会教育主事を配置して市民の教養・学習意欲に応えた活動が評価され、県のしらこばと賞を受賞したこともあります。有料化はサークル等の運営に影響も心配されます)

2がん検診・基本健康審査に、一部自己負担
 現在、無料のがん検診などを実費の2割〜3割徴収を検討しています。2割負担で約6800万円、3割負担の場合、1億200万円の増収を見込んでいます。(自治体の無料検診・健康診査は、病気の早期発見、早期治療につながる優れた施策です。五百円などの自己負担を廃止させて誰でも気軽に検診できるようにしてきた施策を後退させてよいものでしょうか。)

3市営墓苑の和室使用料を2倍に値上げ
 新座市の使用料は朝霞市と比べて安いので現行の2倍の1時間あたりを2100円に値上げし、約600万円の収入増と試算。(値上げ案はまさに墓場まで)

4体育館使用料に照明料を新設
約600万円の照明使用料を試算。

5その他の値上げなどを含めて、がん検診を3割負担とした場合、全体で「約1億8000万円の収入増と1400万円の支出減の効果をもたらす」と試算しています。
第五回《手作り文化祭》が盛況
栄池田後援会(栄公民館)
 日本共産党・栄池田後援会の恒例となった《手作り文化祭》は「文化こそ平和の礎、平和あってこそ文化」との願いが、未来の党の後援会にふさわしく年々花開きつつあります。

 「11月14日当日は絵画、写真、書をはじめ短歌・俳句、手芸、工芸品など様々なジャンルの工夫を凝らした素晴らしい芸術品約120点(出品者50余名)を秋の一日たっぷり楽しみました。

 「こうした自由な発表の場があると趣味を楽しむのにも励みになります」「絵の具はどんなものを使ったのですか」など会場を訪れた方も楽しそう。

 圧巻だったのは午後の催し。杉山四郎さん講師の「絵手紙教室」には20名もの生徒さんが参加。和やかさはピークに達しました。ご協力いただいた方、ご参加された皆さん本当にありがとうございました。
ゴミの処分、製造元責任を
 志木地区衛生組合(新座・志木・富士見3市でゴミ焼却と資源ゴミ処分などを行っている組織)は11月18、19日神川町などのペットボトル再生工場と廃乾電池の再生処理工場、草津の焼却灰の最終処分場(民間)の視察を行いました。

 市民の努力にもかかわらず、ペットボトルの回収率は61%、廃乾電池は21%とまだ低いことや、リサイクルに製造元の責任がないことを改めて痛感しました。最終処分場は焼却灰を埋め立てるために10ヘクタールからの土地が必要で浸透水の処理に大変な努力と財源がいることも分かりました。環境を守っていくためにもっと、もっと国の主体的な取り組みと援助が重要ではと感じました。

(朝賀市議・記)
差額ベット室代は患者さんの同意が必要
 差額ベット室は、医療保険が利かず、入院料とは別に支払うことから患者や家族の大きな負担となっています。

 ところが次のような場合料金を支払う必要がないことを厚生労働省が通知しています。1患者さん側の同意がない場合14術後などで安静が必要な時や、集中治療や終末期患者3院内感染など「治療上の必要」から差額ベット室に入室させた場合などです。このことは以前「赤旗」に掲載されて大きな反響をよびましたが、知らないで病院側に言われるままに「高額な差額ベット代を支払った」という声も寄せられています。この法改正がおこなわれたのは一昨年ですが、厚生労働省が県に通知したのが今年3月、県から市に通知がきたのは今年の10月25日です。

 厚生労働省や県の怠慢ぶりが問われます。
 新潟中越地震から一ヶ月がたとうとしています。救援ボランティアに行った方々から現地でなければ分からないホットな手記が寄せられましたので紹介します。
欲しいのは現金と人手
・・・・・役場の倉庫に山積みの救援物資
(その1)
 私の実家は六日町で85歳の母と姉が暮らしています。地震当日は電話が通じなくて心配しましたが午後7時過ぎに姉から電話がありホットしました。11月13、14日4人の仲間と日本共産党のボランティアに参加しました。母が避難所暮らしでもしていたら他人事ではないと思ったからです。

 私のワゴン車にりんご、カップラーメン、衣類、紙オムツなどを満載して、指示された川口町に向かいました。道路は膏薬を張ったように復旧していましたが、山は至る所で地肌がむき出しになっていました。震源地に近いところは家がバタバタと倒れている惨状です。傾いた家から飛ぴ出した方は「山がゴーと鳴った。田畑が波打っていた」と地震の恐ろしさを語っていました。

(その2)
 ボランティアの活動は被災者宅を訪ね「何かお困りのことはありませんか」と声をかけて周り、車に積んだ物資を届け、出された要求に応えることです。物資はあっという間になくなり感謝されました。

 「こうして来てくれるのは自衛隊と共産党だけだ」「選挙の時はいろいろな党が来るが今回は稚も来ない。来たのは共産党だけだ」自衛隊は迷彩服を着て食事を運んでいます。私たちは胸に「日本共産党ボランティア」のワッペンを付けて活動しました。長靴、卓上コンロがほしいと言われ、長靴は買いそろえ、ガスボンベを六日町役場の倉庫にもらいに行ったら全国からの物資が山のようにありました。届ける人がいない、欲しい人に物が届かない、行政が適切に機能していないのです。

(その3)
 私は阪神淡路の震災時にも一週間ボランティアに参加しました。日本共産党のポランティアはこの時も活躍しました。新潟でも組織力とノウハウを発揮して自治体とも連携して救援活動を展開しています。

 現地は全国屈指の豪雪地帯です。一冬に3回から5回くらい屋根の雪下ろしをしなけれぱなりません。窓には雪囲いの備えをするのです。根雪になったら4ヶ月は屋外での仕事はできなくなります。例年でも冬に備える時期になっているのに行政の支援策は決まっていません。被災者は途方に暮れでいます。

 現地で一番必要なのはお金と人手です。「人に優しい政治を」「自衛隊はイラクでなく被災地支援を」は国民の声ではと強く感じて帰路につきました。

(高橋年男・新座民商)
震災の傷跡に初雪近し
・・・・・「支援物資お届け隊」の3日間
 新潟中越地方は私が生まれ育った故郷。今の実家は日本海沿いへ転居しているものの、40年以上昔の思い出がいっぱいあるところです。長引く避難生活の報道を見るにつけ、15日〜17日まで長岡市にある日本共産党全国救援センターに行こうと思いたちました。

 リサイクルショップや新潟労連を貸しきった救援本部。夜7時からは片付け隊、ご用聞き隊、トン汁隊などの活動報告、アンケートからの要望、改善点の提案などが出され参加者が活発に交流しました。

 翌日は雨。全体打ち合わせの後、雨合羽を着て八時半には出発です。私は支援物資届け隊に入り、埼玉からの参加者を中心に10名ほどで3台のワゴン車に物資を積んで小千谷市へ。道路は所々工事中です。町会長さんにお願いしてガレージを借り支援物資を広げます。組を作りマイクで呼ぴかけたり一軒ずつ要望を聞いたり・・・

 家屋が全壊して瓦が道路の真ん中まで散らばっている家があり、道路脇にテントを張っている避難所がありました。「校庭から立ち退きを言われた」とのこと。

 一夜明け、長岡市の住宅訪問。被災者が受けられる支援項目のリーフを渡しながら廻ると「避難所でお世話になりました。お借りした毛布をお返しします」という方も。

 帰りのバスで紅葉と被害の痕を見ながら、雪国で育った者の寒さの実感がわいてきました。これから霙(みぞれ)に続き初雪も近い。暖かい援助の手がまだまだ必要です。

(藤井・片山)
介護実習や施設見学も
好評だった医療生協の「介護教室」
 医療生協埼玉新座支部が開催した「介護教室」に人気が集まり好評のうちに閉幕しました。第一課・知っておきたい介護保険制度。第二課・家庭でできる介護。第三課・家庭でできるリハビリ。第四課・料理教室。第五課・私の介護体験特別講座では新座園、新座ライフの見学も実施。

 参加者からは「受講生二人一組で麻痺した人のマッサージや手の動かし方など実習できた。」「介護される人も筋力のある無しで介護する側が随分楽にできると分かった。今後のために足腰を鍛えておくことの大切さを思い知らされた勉強会だった」「新座のよい制度をもっと活用を」など多くの感想が寄せられました。
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