日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.10.23  No.1136
日本共産党新座市委員会
9月議会報告号
完全撤去と相談窓口を要求《アスベスト》
日本共産党 切迫感ない市の対応を追及
 アスベスト(石綿)の被害が社会問題となり、日本共産党は「新座市の公共施設の全調査と完全撤去、市民の相談窓口の設置」などを市長に8月8日に申し入れました。

 市は「公共施設222の調査をおこない、アスベストの含有された吹付け材を使用している施設は53。大半は飛散の恐れがないものだが、東野小、新堀小、第六中の階段室は児童生徒の手の触れる場所であるので緊急に撤去を行う」として、除去工事約2160万円が補正で組まれ、工事は9月中に臨時休校して行われました。

 特に東野小はアスベスト含有率が5%と高率。日本共産党は市民からの投書をもとに市の姿勢をただしました。

アスベストボロボロの東野小
音楽室を閉鎖していた新堀小


 その投書とは「あきれた管理職がいる。東野小はアスベストがボロボロ剥がれていると笑顔で話し、対策なんか考えていないと豪語していた。本当なら一大事ではないか」というもの。 「投書を見せて早急な調査をお願いしたのに、どうして8月中に撤去工事を行わなかったのか。臨時休校などしないで済んだはずだ」と追求。 市長は「業者も注文が相次ぐ中8月中にできなかった」と述べました。

 さらに文教経済常任委員会が新堀小の視察をした際、階段室だけでなく音楽室の天井にもアスベストが使用され、音楽室が閉鎖されているのを発見。共産党は「なぜ撤去しないのか」と追求。市長は「授業に支障ある状態を放置できない。予備費を流用してでも工事をおこないたい。」と陳謝し、やっと11月初旬に除去工事が行われることになりました。その後、給食の回転釜も分解掃除した所、アスベストが発見され入れ替えが行われました。いずれにしても切迫感のない教育委員会の対応が露呈しました。

市民相談の窓口は施設管理課が対応することになりました。
日本共産党が主張
「所得税増税反対」の請願採択を
 総選挙は郵政しか語らなかった自民党らが庶民増税まで国民から信任されたと強行するのは断じて許せません。

 9月議会に『所得税・消費税増税に反対する請願』(埼玉土建新座支部)と『庶民の老後生活を支える年金制度と税制を国に求める陳情』(年金者組合)が提出されました。

 日本共産党は「大企業の減税はそのまま続ける一方、弱者に負担ばかり押し付ける庶民増税や年金改悪は容認できない」と採択を主張しましたが、保守、公明、民主の反対多数で不採択でした。障害が重いほど負担が重くなる『障害者自立支援法』への反対の意見書も葬られました。 保守、公明は相変わらず何の意見も言わず「黙って反対」でした。

 また、『アスベスト被害対策の強化』(埼玉土建提出・紹介議員日本共産党)は全会一致で趣旨採択され意見書を国に送りました。
大型事業のために福祉けずるな!
区画整理、大型道路建設は見直しを
 3月議会で須田市長は市民に都市計画税や下水道料金値上げなど8億円の増税、福祉切捨てを行いました。しかし決算審査では不適切な出費も明らかとなっています。(下段参照)

 日本共産党は9月議会で「市民に痛みを押しつけないために大型公共事業を今こそ真剣に見直せ」と論戦しました。

 総事業費112億円の「新座駅南口第二土地区画整理事業」は、当初計画にない野火止用水の復元工事(3億2844億円)などの取りやめを主張。また、50億8800万円もかかる「東久留米・志木線都市計画道路建設」は強い市民要望があるわけでなく建設のスローダウンを主張しました。

 ところが、市は「財政が厳しい」としながら一向に大型事業を見直さず、区画整理や道路用地買収を進めていることが明らかとなりました。

 日本共産党は「借金を増やす従来型の財政運営は必ず財源不足を引き起こす。また市民に、料金値上げや福祉サービスカットを安易に押し付けるのか」と述べ、小泉改革と同じ弱者切捨てを批判しました。

新座の独自サービス切捨て迫る 保守、民主

 新座市は、福祉タクシー助成、難病患者見舞金、寝たきり老人手当、介護保険利用料助成など市独自の福祉事業をおこない、市民に喜ばれています。

 9月議会で保守系議員は「歳出減を図るため」これら事業の打ち切りを暗に市に迫りました 不要不急な大型工事こそ先送りして、高齢者や障害者の福祉は充実させるべきです。
不適切な出費を批判
日本共産党、2004年度決算を不認定
 9月議会で、2004年度新座市一般会計決算を審査し、日本共産党は次の6点を指摘して決算は不認定としました。

1小泉内閣の三位一体の改革で地方交付税や国庫負担金が大幅に削減された。市長の財政運営が甘かったため、突然「財政危機だ」と言い始め、市民に8億円の負担増を検討した年となった。

22000万円からの積立金があるのに商工会館のエアコン修繕に750万円の補助金を支出したのは不適切である。

3馬場運動場は駐車場増設と称して800万円以上かけて「ダスト舗装」を実施し、ミニ運動場として利用している。

4都市計画道路・東久留米志木線の用地買収を急ぎ市の財政を圧迫している。強い市民要望があるわけでない大型道路でありスローダウンすべき。

5保谷朝霞線も新設の大型道路で莫大な財源が必要となる。整備区域、車線数など必要最小限に抑えるべきだが設計費で既に2千万円を出費。

6市職員の超過勤務手当を当初予算で一律25%カットしたのは実態と合わず病休も増加している。業務に合う人員体制で市民サービスに努めるべき、などです。
市民の願い実現を
 日本共産党市議団は、皆さんから寄せられた要求などに基づき一般質問を行っています。

 9月議会などで取りあげた問題や、この間実現したことなどをご紹介します。

★野火止四丁目児童公園の存続を・・・

 代替公園を恵山通り周辺に交渉中です。

★野寺、片山集会所の痛んだ机の買換えを・・・

 今年度28万円で買換えます。

★台風11号で被害の出た中野川の冠水対策を・・・

 柳瀬川に落とせるよう、ポンプ設置が必要と答弁。

★公共事業は不況で苦しむ地元業者に・・・

 電線共同溝工事は6分割して発注し地元業者の仕事確保につながりました。

★「乳幼児医療費等の窓口払い廃止」を都内や大病院でも実施を・・・

 今後、朝霞地区4市以外の病院、歯科とも交渉していきます。

★保育園の待機児童解消を・・・

 来年度やまびこ保育園と、フェアリーテール保育園2園が増築で61名。  仮称すぎのこ保育園(定員60名)が野火止5丁目に新設されます。

★公共工事や業務委託は適正な賃金・労働条件で・・・

 業者に指導します。

★危険な信号機の移設を・・・

 車椅子が車道にでないように信号機を移設しました。(堀の内2丁目)

★歩道の点字ブロックを改修(新座団地)、柳瀬川河川敷の遊歩道の改善(中野)

9月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
こじか伸衛
建設常任委員長
こじか伸衛
1 新座駅南口、北口区画整理事業の見直し・凍結で財政健全化を
2 野火止四丁目児童公園の存続
3 公民館設置目的に合う団体は無料に
4 テニスコート利用の改善
石島よう子
総務常任委員
石島よう子
1 非核都市宣言をあげ、積極的な平和事業を
2 次世代育成計画の推進を(保育園新増設、学童保育の充実、中高生の居場所作り)
3 野寺、片山集会所の机買換え
保坂フミ子
厚生常任委員
保坂フミ子
1 台風11号による中野地域の冠水対策を
2 老人センター行きのバスを小型化し、バス停増設を
3 北野入口交差点周辺の歩道整備を
朝賀ひでよし
副議長・総務常任委員
朝賀ひでよし
1 介護保険法の改定に伴い、施設の食事代負担など市民への影響は
2 アスベストの民間施設の調査、市民相談窓口を
3 ふれあい地域連絡会の充実で子育て支援を
工藤かおる
建設常任委員
工藤かおる
1 乳幼児医療費の窓口払い無料化を都内病院や大病院でも実施を
2 給食業者選定基準を緩めず、質の高い新座市の学校給食を続けよ
3 大和田小のマンモス化対策
笠原すすむ
文教経済常任委員
笠原すすむ
1 自治基本条例に市民の関心喚起を
2 住宅リフォーム助成制度新設を
3 公共工事での賃金は適正支払いを
4 観光都市は、新座の魅力再発見のまちづくりの観点で
憲法9条守ろう
平和な日本を子どもたちに
憲法9条守ろう署名に取組む
世界に誇る日本の宝・憲法9条を守りましょう!署名に取組む市議団と党支部
=10.8 商工祭にて
 悲惨な戦争体験から二度と戦争はしないと世界に誓った憲法9条。小泉内閣も民主党も、海外派遣のできる日本のため憲法改悪を競い合っています。ご一緒に9条を守りましょう
たしかな野党としてがんばります
比例492万票 現有9議席を確保
桜井はるこ  突然の解散で迎えた真夏の総選挙。皆さんのご支援に励まされて力いっぱい活動することができました。

 マスコミあげての「小泉突風」が吹き荒れる中、日本共産党は現有9議席を確保。比例票は492万票と、得票数は前進し、北関東では塩川鉄也衆議院議員が3選。私 桜井はる子も埼玉4区(朝霞、和光、志木、新座)で10・52%のご支持を得ることができました。
 争点隠しされた、庶民増税、憲法改悪など小泉政治の暴走を食い止め、暮らしと平和を守るために皆さんと力を尽くす決意を新たにしています。

 埼玉4区国政対策委員長 桜井はる子
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