日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2005.12.4  No.1142
日本共産党新座市委員会
福祉充実、大型事業先送りなど
共産党が「来年度予算要望書」を提出
「来年度予算要望書」を提出
 日本共産党市議団は06年度予算について、市内各団体から文書や懇談会で要望をお聞きし、重点15項目にまとめて市長に提出しました。

 新座市は今後5年間の「後期基本計画」骨子案と「第四次行財政改革大綱」素案を発表しましたが、職員削減、高齢者や障害者の福祉切捨て切り下げが断行される計画となっています。

 日本共産党は「小泉内閣のもとで庶民増税、高齢者の医療費2割負担などが予定されているが、地方自治体の本務は住民の福祉増進であり、福祉、医療、介護、子育て支援など、社会保障の充実は待ったなしの課題」として市長に申し入れました。

 市長は「市民所得が伸びない状況で、平成18年19年とますます財政は困難になる。国の財源移譲=住民税のフラット化は金持ち減税で市民は増税になる。」など、地方財政を圧迫する国のやり方を批判し、「要望事項はよく検討してみたい」と受け取りました。
2006年度予算への重点要望

1.市民に一切知らせずに、来年度から予定している高齢者や障害者、子育て支援への福祉サービス縮小・廃止をおこなわないこと。

2.全国から注目されている「次世代育成計画」を内実あるものにするために、保育園、子育て支援センター整備など財政を保障すること。

3.乳幼児、ひとり親、重度心身障害者医療の窓口無料化を大病院、市外病院でも早期に実現すること。

4.大型事業のスローダウンをすること。
新座駅第二土地区画整理事業は、電線地中化工事、野火止用水復元事業などを中止し事業費を減らす。第三区画整理事業は凍結すること、など。

5.市民サービス低下をもたらすような大幅な職員削減、民間委託をしないこと。

6.定率減税の縮小、65歳からの非課税措置の廃止などは国保税、介護保険料などの負担増につながる。市独自の軽減策をはかること。

7.介護保険の見直しにかかわって、1保険料の低所得者対策。2在宅介護への手当を元に戻すこと。3介護予防を強め、新座市の独自施策を充実すること。

8.障害者自立支援法による負担増に対して、市独自の負担軽減を実施し、障害者の生きる権利を保障すること。

9.国民健康保険税の減免制度の周知をすすめ、医療にかかる権利を奪う資格証明書の発行を止めること。

10.教育施設の改修が先送りになっているが、計画的に改修し児童生徒の教育環境を改善すること。

11.年間6000万円以上の経費を費やす小学校からの英語教育はこの際、多方面の声を集約して見直すこと。

12.少人数学級に踏み出すこと。

13.就学援助制度の水準を維持して教育費の負担の軽減をはかること。

14.道路維持費、公園維持補修費を削減せず、市民要望に応えること。

15.住宅リフォーム助成制度を創設して、地元業者の仕事確保、地域経済を活性化すること。
2005年12月議会日程
12月 1日
(木)
本会議
開会・市長提出議案の説明等
12月 6日
(火)
本会議
市長提出議案への質疑
12月 7日
(水)
委員会
4常任委員会(条例、予算、陳情)
12月 8日
(木)
本会議
一般質問
12月 9日 (金) 本会議 一般質問(3工藤市議4朝賀市議5保坂市議)
12月12日 (月) 本会議 一般質問(1小鹿市議2石島市議3笠原市議)
12月13日 (火) 本会議 一般質問
12月14日 (水) 本会議 一般質問
12月16日
(金)
本会議
委員会報告、市長提出議案への質疑、討論、採決など・閉会
12月議会で質問します!
市政に提案日本共産党議員の一般質問項目
工藤かおる 12月 9日(金) 3番目
1. 乳幼児、ひとり親、重度心身障害者の3医療費の窓口無料化を進めよ。市外病院、大病院でも実施を。
2. 「住み続けられる新座市」のため、一人暮らし老人の緊急連絡システム、聴覚障害者のファックス助成など福祉カットはやめよ。
3. 住民票などの自動交付機5台設置は、費用対効果がなく中止を。
4. 図書館、保育所、障害者施設の民間委託はやめよ。
5. 畑中・馬場の工業地域内外の市民の方々から、交通安全、大型車規制、通学路の整備のご要望があるので対策を。
朝賀ひでよし 12月 9日(金) 4番目
1. 第四次新座市行革大綱素案、後期基本計画骨子案について市民に意見を求めたが、パプリックコメント制度の改善が必要。
2. 耐震強度の偽造事件が社会問題となっている。市の検査体制の見直し、再発防止策を問う。
3. 10月から介護施設入所者に食費と居住費の負担が導入されたが、所得の少ない方への対策。福祉の里老人デイサービスを廃止するな。
保坂フミ子 12月 9日(金) 5番目
1. 市内マンションに「アスベスト使用状況調査依頼」を送っているが、その結果と対策について。また、検査のための補助金などの対策を。
2. 公民館運営審議会で教育長は「社会教育指導員の半減、公民館管理をシルバーに」などの挨拶をしているが、いつ決まったのか。「貸し館に後退させたくない」という市民の声に応えよ。
3. 小中学校のプール改修工事が後期計画から先送りになっている。計画通り改修せよ。
こじか伸衛 12月12日(月) 1番目
1. 野火止用水遊歩道の維持整備を日常的に行い、ウォーキングと観光資源に。
2. 大規模事業のスローダウンを。新座駅第二土地区画整理事業で電線地下工事、野火止用水復元工事などは取りやめ、財政縮小を。
3. 老人や障害者の福祉サービスカットはやめよ。
4. 市民総合体育館の指定管理者制度導入は競争入札でなく行え。
5. 野火止四丁目児童公園を早く設置を。
石島よう子 12月12日(月) 2番目
1. 国民健康保険証の盗難が発生している。普通郵便から配達記録か簡易書留に変更すべきでは。
2. 口座振替依頼書に、届出印の欄はプライバシー保護上不用に。
3. 小泉内閣の税制「改正」で、住民税非課税から課税になる人がうまれる。障害者控除の制度利用を市民に周知すべきでは。
笠原すすむ 12月12日(月) 3番目
1. 教職員の労働安全衛生について。病休者の代員の配置は?
2. 各学校の施設改善要望は実現されているか。
3. 障害児の介助サポーターは制度改善が必要。
4. 行革大綱と後期基本計画について。
1厳しい財政状況の中で後期基本計画の事業の柱は何か
2区画整理事業などは本当にスローダウンするのか。
5. 市民サービス低下となる職員の大幅削減をするな。
命かけ立ち上がる市長、市民たち
座間への米軍基地強化阻止 日本平和大会に参加して
 沖縄に次いで米軍基地が集中する神奈川県で11月24日から27日まで05年日本平和大会が開催されました。全国から千三百人が集い埼玉県代表団60人の一員として私も参加しました。

 神奈川県をはじめ、沖縄、福岡、山口、広島、東京、静岡、北海道など、米軍基地をもつ各地の代表が危険な基地の実態・被害を告発。地球的規模に広がるアメリカの戦争の中心的な役割を日本の基地が果たし、米軍と自衛隊の一体化が急速に進んでいることが訴えられました。

 特に神奈川県座間基地に米陸軍新司令部が本土から移転し、合わせて陸上自衛隊の新たな中央即応集団司令部も置かれようとしている重大事態が訴えられました。キャンプ座間のまたがる座間市と横須賀市の両市長は反対連動の先頭に立っています。「ミサイルが撃ち込まれても阻止する」(星野座間市長)、「戦車にひかれても市民のために命をかけて反対する」(小川横須賀市長)との言明には励まされました。

 翌25日はバスによる基地調査行動で、私は座間・厚木コースに向かいました。途中、横浜・上瀬谷通信基地近くを通過し、わが町新座市の米軍大和田通信基地を思い浮かべ何をすべきか考えました。

 基地調査を終えて大会参加者は「キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転阻止! 11・26大集会」に合流。そこで日本共産党の志位和夫委員長は「勝利のカギは自治体ぐるみの闘いと全国的な連帯にある」と訴えていました。

 憲法9条を変えて小泉首相は日本国民をどこに導こうとするのか、慄然とする思いと怒りがこみ上げ、戦争への流れを押し戻すたたかいを強める決意を新たにしました。

(野寺平和委員会・細野康雄)
謝罪も追悼の言葉もない・・・靖国神社・遊就館
靖国神社遊就館検証バスツアー
 11月26日四市革新懇の呼ぴかけで靖国神社遊就館検証のバスツアーが50名の参加で行われた。

 車中での予備学習は、ビデオ不破議長の「靖国史観」を観た後、保坂世話人(歴史教育者協議会)から「靖国神社の由来と遊就館の展示」について詳しい解説を聞くうちにバスは鳥居をくぐって到着。

 展示場に入ると神武天皇の「東征」神話が目に飛び込んでくる。日清、日露戦争はいずれも日本を侵略の脅威をはねのけた正義の戦争と描き、満州国建国、暴支庸懲の日中戦争。米、英、蘭の包囲網を打ち破る「自存自衛」の大東亜戦争と続く。

 戦前小学校で習った「国史」とその後の「大本営発表」を継ぎ足したものだった。どこをみても「鬼畜米英」だけが削除してあった。

 この展示には日本軍の侵攻で二千万人のアジアの人民、また日本の三百万人が尊い命を失ったことへの謝罪も追悼の言葉もなかった。感想ノートには「やはり平和であってほしい」が大部分で戦後の民主教育の偉大さを痛感した。私はルソン島の戦争体験と二十万余の遺骨がまだ帰っていないことを国はどう思っているかと記して帰路についた。

(投稿・東・斉藤喜作)
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