日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.3.26  No.1157
日本共産党新座市委員会
「元の無料にもどしてほしい」が7割
公民館利用の市民の声を聞け
 3月14日、文教経済常任委員会で65団体から寄せられた「公民館有料化見直し」の陳情審議が行われました。

 陳情者は昨年末に独自に行った公民館を利用する200団体への郵送アンケート調査結果書を配布。「会費を値上げした」「会員が減った」など回答者の6割が「有料化の影響があった」と回答し、7割の団体が「元の無料に戻してほしい」と希望していることを紹介しました。

 工藤、石島市議は「このような影響調査は本来行政が行うべきものだ。陳情者の熱意に敬意を表したい。回答はスポーツや文化、子育てなどあらゆるジャンルのサークル、全公民館から103団体が回答を寄せており調査は公正なものと思える。活動が先細りしそうな不安を訴えている市民の声を議会は重く受け止めるべきだ。団塊の世代が地域で活動していく時代を迎え、健康づくり、仲間作りに社会教育は大きく貢献している。利用料1900万円(06年度見込み)は不要不急な事業を見直せば捻出できる。財政を惜しんで大きなものを失ってはならない」と陳情採択を主張しました。

 しかし、保守、公明市議は「財政危機状態で利用者にそれなりの負担を求める」「安易な取り組みはむしろ市民に対する裏切り行為になる」などと述べて陳情不採択を主張。4対2で委員会では不採択となりました。

最終結論は30日に

 最終結論は30日の議会最終日に決まります。市民の皆さんの傍聴をお願いします。
3人の陳情代表者が陳述

陳情団体を代表して3人が趣旨説明をしました。

竹森絹子氏は「公民館は1946年に市民の学びの場としてスタートし、学校教育と同じ原則無料は憲法で保障されている。」

田中真由美氏は「公民館運営審議会でも有料、無料は両論併記であった。今回一方的な有料化は納得できない。」

松本良一氏は「公民館は多様な人が集いカルチャーセンターとは違う。ロビーで会議をし精神的に疲れた。有料化の影響はないとした市の判断は疑問。」
公民館等についてのアンケート調査結果
学校のプリント紙質も落ちる
消耗品費増額、小中学校危険カ所の改修を求める
 石島陽子議員は、「各小中学校から出される施設改修の要望や紙やインク等の消耗品費について必要な予算措置はとられているか」と質問しました。

 04年、05年度は施設改修要望108項目の中で、改修が実現したのは小学校16項目のみで中学校は一つも実現していません。

 石島議員は質問に先立ち、栗原小や八石小、片山小、第五中を訪問して先生方から要望を聞き取り調査。「教育長は『市内の学校は昭和40年〜50年代に建設され傷む時期にきているが、多くの要望があり精一杯努力している。学校運営に支障がない』と前議会で答弁しているが、学校の現状や声とは違うのではないか。教育条件整備にもっと力を入れるべき。」と質問しました。

 教育長は「安全第一に、法に則って考えている。指摘された第五中の武道場の扉、穴の開いた野球バックネットは3月中に整備する。」と答弁しました。

 石島議員はさらに「授業で使うプリント紙やインク等の消耗品費、需用費の学校配当予算が減っているのではないか」と質問。  提出された資料では、児童一人当たりの消耗品費や需用費は5年前の8割〜9割に減額されていることがわかりました。石島議員は改善を求めました。

 市長は「個々にもPTAからも要望は来るので緊急性の高いものがあれば補正予算もありうる。18年度は児童一人当たり小学校費、中学校費は67000円、72000円に増額した。今後は少しゆとりのある方向に変えられるのではと考えている」と答弁しました。
5年前に比べて1割〜2割カットの需要費
乳がん検診 受診者が3割減
有料化の影響 くっきり
 工藤かおる議員は一般質問で昨年度から有料化された基本健康診査やガン検診などについて、「市民の健康を守るため有料化は問題だ。所得の低い方は健康診断も受けられなくなるのではないか」と質しました。

 提出された資料によると、平成17年度の受診者数は無料だった平成16年度の受診者数より1割から2割減、乳がん検診は約3割も減っています。

 工藤議員は「有料化の影響は明らかだ。新座市の高齢者保健福祉計画でも、早期発見・早期治療のために市民が受診しやすい環境を整える、と謳われている。」と質問。

 しかし市長は「健康を守るため、受益者負担が必要」と現実に背をむけた答弁でした。
受診者が軒並み減った検診
新座駅前の池 清流化を求める
 保坂フミ子議員は一般質問で「新座駅前の野火止用水堀と池の清流化」を求めました。

 新座駅のシンボルとして、地下水を汲み上げ水車や野火止用水堀に水を流して景観を作り出していますが、市の管理が悪く、水が澱んでヘドロが溜り青藻が生えて水が臭くなっています。 保坂議員は「付近の住民が悪臭に困っている。浅瀬にして掃除をしやすいように改善をしたら」と提案。

 市長は「緩やかな流れのため水が澱んでしまう欠点があるが、夏場は子どもたちが池の中に入り水浴びしている。改善方を研究検討したい」と答弁しました。

 また、保坂議員は「都市公園内に幼児用遊具の設置を」と質問。市長は「駅前はマンション建設がラッシュで若い子育て世代も増えている。遊具の設置にむけ検討する」と答弁しました。
※ ↓画像をクリックすると拡大表示します↓
06年度小中学校の工事予定箇所
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