日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.4.30  No.1162
日本共産党新座市委員会
爽やかにシティーウォーキング
874人の市民が参加
爽やかにシティーウォーキング
 4月22日、「みどころいっぱい観光都市にいざ・シティーウォーキング」が平林寺内外をぐるっと廻るコースで行われ、874人の市民や子どもたちが爽やかな風を切って参加しました。

 4キロコースは328人、8キロコースは546人で、幼児から高齢者まで参加。最年長は92歳の方が健脚を発揮されました。

 淡いピンクの山つつじ、紫花ダイコンの群生が咲きみだれる平林寺境内を歩き、睡足軒の中も一周。新緑の季節間近な新座市の自然を満喫しながら、市民は歓声をあげたり写真をとったりしながらウォーキングを楽しんでいました。

 完歩した後は、植木市やうどん祭りに談笑の輪が広がっていました。日本共産党市議も参加して皆さんと交流しました。
幼児プール5ケ所が存続
 新座市が経費削減の一つとして11ケ所の児童公園で夏場30日間行っていた「幼児プール廃止」を打ち出しました。市民から「楽しみにしていた。続けてほしい」等の声が寄せられ日本共産党も存続を要求していました。

 市は町内会に存廃のアンケートをとり、その結果がこの程分かりました。

 存続するプールは、新堀1、畑中、東3、栗原4、北野1・2の5町内会。残念ながら廃止するのが、石神、野火止1、馬場4、栄5、栗原6、あたご3の6町内会だそうです。設営費、監視員日当(7200円)等が6月補正で組まれます。
ヘルパー派遣が少なくなる?
来年度から新予防給付
ヘルパー派遣が少なくなる?
 来年度(07年)から「新介護予防」が始まり、要支援1、2の軽度の方には調理、洗濯、掃除などの家事援助サービスが制限され、「筋トレ」などが始まります。しかし、家事援助は高齢者の生活を支え、状態悪化を防ぐ「介護予防」の役割を果たしてきました。

 新座市の『介護保険事業第三期計画』でも、訪問介護の伸び率(18%)は介護保険認定者の伸び率(45%)の半分以下で、ヘルパー派遣を抑制した計画となっています。
墓地を求める市民のために、共同墓地、樹木葬墓地を
 工藤議員は3月議会で「新座市営墓苑は6000基の造成・販売が完了したが墓地を求める市民はまだ多い。家の格式にこだわらない共同墓地や桜を墓標とする樹木葬などを検討してはどうか」と提案しました。

 「日本人の大好きな桜の下で永遠の眠りにつきたいという思いを実現した」とする「樹木葬墓地」に共感する寺院が全国で広がっています。

 工藤議員は「核家族が増え墓の管理が難しくなってきている。土に戻る自然志向、緑を残す環境保全、子孫に負担をかけないという新しい形の墓地が樹木葬や共同墓地だ。ぜひ、新座墓苑内にスペースを」と質問。

 市長は「国有地なので増設には国の許可がいる。共同墓地も含めスペースがないか今年度から検討する。桜葬は調査に行く」と答弁しました。
憲法九条は人間らしく生きていける要
 今年の5月3日憲法記念日は改めて護憲の決意を固める日にしましょう。
 新座団地で「憲法を学ぷ会」有志が9条への賛同者百人を目指して活動しています。準備会の新聞「平和」から掲載させて頂きました。
 戦後60年間、いくさのない国に私たちは当たり前のように暮らして来ました。最近、戦争放棄をうたった憲法9条を変えようとする動きが出てきています。

 今年76歳になる私は物心ついた頃から満州事変、日中戦争、太平洋戦争と続く中で育ち自由も平和も知らないままに過ごしました。

 私達の年代の者にとって、戦争の悲惨、悲しみ、苦しみは日本だけでなくアジアの人たちもどれだけ傷つけた事か思いおよぶのです。九条を学ぶ会に参加して平和こそ人間が人間らしく生きていける要だと思いました。

 昭和22年に文部省が出した「新しい憲法のはなし」の中で「戦争は人間をほろぼすことです。世の中の良いものをこわすことです。いくさは二度とごめん。人間は生きる自由があり権利がある」と書かれています。

 最近の弱者切捨ての政治を変える力も九条を守る事の大切さにつながると思います。

 小さな運動でも平和の尊さとかけがえのない人生を送るためにも憲法九条の知恵と理念を守っていきたいものです。

長沼(新座三丁目)
公民館祭り盛大に
 4月に入ってから土日ごとに公民館祭りが開催され日頃の文化芸術、スポーツの発表、環境問題の展示などが賑々しくおこなわれ、多くの市民の参加がありました。

 私は22日の野火止公民館祭りに伺い、作品や発表を鑑賞させていただきました。「油絵から水彩画、版画に進んだ」という方のお話を伺い、デッサンや色彩の豊かさに感服。

 また雑木林の植物や虫の生態を、模造紙に写真を交えての展示をみて感心しました。「写真などの展示ボードが足りず各館で貸し借りするので作業が年々大変になる。対策を」との声もお聞きしました。帰りに我が家の盆栽にと竹炭を購入して帰路に着きました。

(小鹿市議記)
日本共産党と世直しを
埼玉県後援会総会開かれる
 23日、さいたま市内で埼玉県日本共産党後援会の2006年度総会が盛大におこなわれました。

 川野会長の「大いに有権者とのつながりを広げる条件が生まれている。」との開会挨拶のあと、参議院比例区予定候補の紙智子参議院議員が挨拶し、小松崎県委員長から「07年の一斉選挙と参議院選挙の勝利にむけて、構えは大きく作戦は緻密に取組もう」と訴えがありました。

 次に県後援会の事務局長から06年度の活動方針が報告されその後単位後援会に行ったアンケートをもとに「後援会ニュースの発行をどのようにしているか」「楽しい後援会活動を進めるためにどのような行事を行っているか」「財源確保は」など地域や職場から様々な報告がされました。

 後援会活動の発展を誓い合いました。

(朝賀市議記)
新座市商工委員会 商工行政のパイオニア「墨田区」を視察
区幹部職員が全製造業9600社などを実態調査
 新座市商工委員会は地域経済振興条例を制定するかどうかを検討中ですが、4月20日東京都墨田区を視察しました。

全製造業、卸売業9600社調査をデータべース化

 墨田区は79年に「中小企業振興基本条例」を制定し産業政策の予算も年間約37億円(一般会計の約4%。新座市は約3億円で0・9%)で全国トップクラスです。

 条例を制定する77年から78年にかけて区の係長級職員190人を総動員して区内の全製造業9000社の実態調査、続いて商業調査をやったことも有名です。この調査は今も続けられており、85年実施の製造業・卸売業9600社の調査は企業台帳として中小企業センターでデータべース化されています。最新の00年の調査内容は、事業所の規模、売上げ状況、従業員の状況、技術の問題、後継者の状況など多くの項目に及んでいます。こうした実態調査をもとに行政施策がおこなわれています。

 午前中は産業経済課長の高野祐次氏が映像などを使いながら約90分、振興条例の精神と墨田区の商工行政を説明してくれました。 「条例制定後、地元の産業人、学識経験者と区職員の三者で産業振興会議を設置し、施策の具体化を図る。83年に産業会館を錦糸町駅前に設け販路拡大のための展示場、会議室を設置。86年には中小企業センターを建設し製造業の技術力アップを図る。02年からは早稲田大学との産学連携の取り組みも始めている」との事。

 また、ものづくりの町墨田をPRするため、3M運動を実施。3つのMとは、小さな博物館(ミニミュージアム)、マイスター、マニュファクチャリングショップ(工房)の頭文字をとったものです。産業観光が今の墨田区のテーマとなっているそうです。

 後継者育成が大切ということで、若手営業者の育成のため04年から「フロンティアすみだ塾」を開始。関満博一橋大学教授を塾頭に、中小企業の後継者・若手経営者など10人を集めて一年間の塾(セミナー、現場体験、交流など)を進めています。

行政マンが商業人のパッション引き出せ

 高野課長は3月15日に新座市民会館でおこなわれた中小企業家同友会の例会の時のように、この日も商工行政の大切さに熱弁を揮われました。 「地域の行政が産業政策として考えることはチャレンジ精神が出てくるようなそういう地域経済環境を創ることです。そのために自治体はあるのです」「現場が何より大切です。若手職員も何かにつけて現場に出かけるようにさせています。」「墨田区では商店街活性化のために財政支援を含めて様々な施策を行っている。しかしそのカギを握るのは単に受け皿事業を用意することだけではく、我々行政マンがいかに現場に踏み込んで地元の商業人のパッションを引き出すか、そして地域の魅力を発掘し、他所からの応援団を引き込むか、都市観光などの新たな視点を取り込むかにあると思う。」など示唆の多い発言だと思います。

技術指導や高額測定器の貸し出しも・中小企業センター

 午後は中小企業センターと産学連携プラザを視察しました。中小企業センターでは最新の工作機(マシニングセンターやCNC複合旋盤など)や精密測定機器(三次元測定器)などを設置し技術指導を行っています。特に測定器は個々の企業が高額な測定器を揃えるのは難しいので、製品の納入時にデーターを求められた場合に中小企業センターに来て測定、データーを出し納品するという利用もされているそうです。墨田区民以外にも開放されているとのことで、当日は横浜市の人も利用していました。中小企業診断士、技術士の専門家など16人が交代で取引相談、技術の相談に応じていました。

 「ただただ素晴らしいの一言です」と新座市商工委員が感想を語ったことにみられるように、極めてレベルの高いそして意慾的な商工行政を進めている墨田区でした。

(笠原進市議記)
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