日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.9.3  No.1179
日本共産党新座市委員会
来年度、約2億円の増税と市民サービスカットを検討
障がい児の宿泊助成(1人1万円)までカットか
 市は来年度予算に向けて、約2億円の増税と市民サービスカットを検討していることが、共産党市議団が入手した情報公開資料で分かりました。

 下の二つの表は「サービス水準適正化部会」が、159項目の事業を再検討し85項目のサービスカット等の審議結果をまとめた『中間報告』の概要です。

《歳入》では、都市計画税、各種証明書料の引上げ等で7348万円の市民負担増。国民健康保険税など未計算のものが決まれば、さらに増税となります。

《歳出》では、集団資源回収の補助金削減のほか、敬老金や遺児手当の廃止、障がい児が年一度楽しみにしている宿泊補助一人一万円の廃止に至るまで、市民サービスカットで、約1億2824万円を「節約する」という審議結果です。

 小学一年生の「副担任」は、少人数学級という全国の流れに反して導入しましたが、「多くのメリットがあるが、手をかけ過ぎる傾向がある」など急にデメリットを言い出してついに廃止を打ち出しました。

 市は財政健全化の5つの柱の一つに、百億円以上の新座駅前区画整理事業など「大型公共事業のスローダウン」を掲げていますが、実際はこれを検討する部会さえ作らず、最も熱心に審議したのは、こまごまとした「市民サービスカット」でした。日本共産党は問題点を9月議会で取上げます。
市民負担増 歳入
市民サービスカット 歳出
学校整備に約1300万円増額
9月議会はじまる
 9月1日から27日まで、9月定例市議会が開かれます。上程された主な議案は、自治の基本理念を定めるとする「新座市自治憲章条例」「障害者自立支援法の施行に伴う関係条例整備」など新規制定の条例が3件、一部改正が4件です。

 補正予算案は一般会計や国民健康保険特別会計など7件。

 一般会計補正予算案は、当初予算に12億3812万円を補正増して、375億1296万5千円とするものです。

 地方交付税や前年度繰越金が合計約10億円当初見込みを大幅に上回ったため、これを財政調整基金に約11億円積み立てるほか、消防団車庫の購入、水道道路などの維持補修費を予算化。また共産党市議団が指摘してきた小中学校の施設整備、補修工事費が1370万円組まれました。(下表参照)この他、05年度の決算認定の議案が8件、道路認定などが2件です。

 日本共産党市議は市民要望に基づき全員が一般質問します。ぜひ傍聴においで下さい。

(質問は19日、20日)
9月補正予算案・主な事業
9月議会日程
アジアの足元から信頼される国に
終戦(敗戦)の日に思う
 私は四男に生まれ戦争の生々しい体験はありません。

 長男は海軍航空隊志願、次男は師範の薦めを振り切って兄の跡を追ったのです。お国のためとは言え、おふくろはどんな気持ちだったか、出征の列車で途中まで送ったのです。

 敗戦の玉音放送は国民学校二年生で聞きました。当時は子ども向けの本などはなく、南京虐殺の分厚い写真集が二冊、六、七歳の頃、恐る恐る文章は理解できないまま何回も見たことを七十歳になった今も鮮明に覚えています。書物は終戦と同時に焼失しました。

 今年は特に靖国神社参拝の問題が大きくなりました。平和、不戦を願う時、内政干渉の認識は間違いです。子どもの認識でも中国、韓国などの気持ちは痛切に分かります。アジアの足元から信頼される外交姿勢が欲しいです。税金を大切に使って欲しい。

 戦争への道を毎年ひとつ一つ許していった歴史を忘れずに、平和への検証を大切にしていきたいものです。

(投稿・佐藤・石神)
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