日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2006.10.22  No.1186
日本共産党新座市委員会
格差を子どもにまで広げないで
お国のための教育はごめんです
「教育基本法の改悪反対」署名に取組む
「教育基本法を守りましょう」=2006年10月15日 商工祭
 日本共産党支部は10月15日の新座市産業フェスティバルで「教育基本法の改悪反対」署名に取組みました。

 安倍内閣の「教育再生プラン」は、子どもたちを激しい競争にかりたて「勝ち組」「負け組」に振るい分けるメニューが満載です。

 全国一斉学力テスト結果の公表、学校選択制を全国に広げ、負け組の学校は廃校。東京都では既に入学生ゼロの学校が出現しています。

 日本共産党は「子どもたちを競争競争で痛めつけてはなりません」「愛国心は押しつけでは育ちません」「お国のための教育はごめんです」などと署名を呼びかけました。

 子ども連れの市民が足をとめ、「東京は入学者ゼロの学校がでているんですか。それはひどい」等と言いながら署名に応じ200筆の改悪反対の署名が集まりました。
教育基本法 変えちゃダメ
10・14明治公園に2万7千人
10・14教育基本法改悪反対大集会in東京  「競争教育イヤだ」「教育基本法変えちゃダメ」プラカード、旗、ビニール傘、風船、むしろ旗が揺れます。10月14日明治公園で開かれた『10・14教育基本法改悪反対大集会in東京』には全国から2万7千人が結集。新座市からも教職員組合、埼玉土建、新婦人、年金者組合、日本共産党等百名近くが参加しました。

 評論家の佐高信氏、国立市の上原公子市長が挨拶。日本共産党の志位和夫委員長が国会情勢を報告し、「安倍『教育再生』は子どもを学校から追い出す「教育破壊」で許せない」と力強く訴え、社民党の福島瑞穂党首のメッセージが紹介されました。

 弁護士、障害者、宗教者などがリレースピーチ。子どもたち、日本の未来がかかったたたかいに全力をあげようと、新宿などにデモ行進しました。

感想をご紹介します。
教え子を戦争に送るな 10・14集会に参加して

 「やれることは何でもやろう」全労連議長のこの訴えが心に響いた。まさにそんな状況に今いるということだ。
 久しぶりの全国集会。二万七千人の熱意に圧倒されつつたたかいの決意を胸にする。青年教職員の訴えに頼もしさとみずみずしさを感じた。全国でのたたかいの報告が新座でのたたかいと重なり、連帯の思いを強くする。元校長先生も立ち上がりつつある。新潟では八割の教育委員会が慎重審議を求めている。
 「教え子を戦争に送るな」が現実的なスローガンとなった。集会で聞いた「子どもを守る歌」も久しぶりだった。口ずさみながら教育の原点・戦争への反省の重みを感じ、できることは何でもやろう!と決意した一日であった。
 新座での「教育基本法を考える」地域集会はどの会場でも30名近い人がつどいあっている。もっともっと市民に広げて一緒に考えていく機会を作りだしていきたいものである。
(教育基本法改悪反対新座市 共同センター事務局・上田)
「問題児」を学校から追い出す
 イギリスサッチャー「教育改革」のものまね


 安倍「教育再生プラン」のモデルはイギリス・サッチャー政権が1980年代に強行した「教育改革」のものまね。イギリスでは徹底した競争と振るいわけを強要した結果、「問題児」が学校から追い出される異常事態が広がった。義務教育修了を待たず学校を去る子どもが約8%、不登校は毎年百万人以上、停学処分は十万人以上、退学処分は一万人以上。これは「教育再生」ではなく「教育破壊」そのものだ。
 外国を参考にするならフィンランドの教育にこそ学ぶべき。競争主義を一掃し学校と教師の自由と自主性を尊重、少人数学級を進め、学力世界一の教育がつくられている。
(10.14集会・志位委員長の挨拶より)
母子加算は“頼みの綱”です
あやべ澄子 日本共産党県暮し福祉対策責任者
あやべ澄子  生活困窮者の最後の砦として生活保護の実態を聞きました。
 「十八歳の息子が給料袋をそっくり渡してくれるんです。それがつらくて」というMさんの言葉に胸が詰まります。 生活保護のうち、十五歳から十八歳の子どもを持つ母への頼みの綱「母子加算二万三千円」が減額され、来年四月からは廃止されようとしています。

子どもの進入学に一番出費のかさむ時期なのに・・ 病気などに対応する高齢者の老齢加算の削減・廃止も非情です。

 「健康で文化的な最低生活を営む」権利を求める全国の『生活と健康を守る会』の皆さんが頑張っておられます。

 弱者同士に「対立と分断」を持ち込み、社会保障全体を改悪する勢力に負けられません。
電動ベット、車いす取りあげに ”待った!”
 今年10月から介護保険法の改悪で「要支援と要介護1」の人の電動ベットや車いすの使用を、特別な場合を除き、中止することになりました。
 ベットや車いす取上げへの苦情が多いため厚労省は「画一的な取上げはしない」旨の通達を出しましたが、それでも「中古ベットを購入した」などの例を見聞きします。

 高橋さん(69歳)は医師や市役所に必要性を訴え介護用ベットをそのまま使用できることになりました。以下高橋さんの話です。
半分あきらめかけたが・・電動ベットを守った
要介護1の高橋さん
高橋さん
ベッドを引き続き使えて
良かったと高橋さん(自宅で)
 私はパーキンソン病で体が思うように動かせず要介護1です。
 頻尿のため二時間ごとにトイレに行くので、起き上がりに時間がかかると間に合わず、やむ無くオムツカバーをしていましたが、それも介護保険外となり困り果てました。
 電動ベットを月千八百円で借りてからは起き上がりが楽になり失禁もなくなりました。
 このベットが介護保険の改悪で10月から利用できなくなると担当ケアマネージャーから聞きました。家族にも迷惑がかかるし、9月にはベットを借りている業者が今のベットを買い取るか普通のベットにするか迫られました。

買い取ると28万円です。その時は市役所と交渉しますからと言って購入を断りました。
 市役所の介護福祉課に実態を話し、今まで通り貸してもらうよう要請しました。福祉課は「一律に取上げないからケアマネージャーと相談してください」という返事で、翌日担当ケアマネージャーが、「主治医の診断書に寝返りが打てないの項目に○がついているから大丈夫ですよ」とわざわざ言いにきてくれました。
 うまく喋れないので電話は苦手ですが、友人達に励まされました

 制度が変わったからと言われ、半分あきらめかけた時もありましたが、あきらめずに交渉することが大事だと思います。車いすを取上げられる人もまず共産党に相談してはいかがでしょうか。(談)
来年度陣屋小の大規模改修を予定
 05年度に大規模改修(屋上防水、外壁塗装、教室フローリングなど)を予定しながら「財政難」のため先送りされていた陣屋小学校の大規模改修が来年度やっと実現することになりそうです。(市が大規模改修の国庫補助申請)

 9月議会中に文教経済常任委員会が同校を視察し、外壁の汚れや階に一つしかない洋式トイレの詰りがあり「改修は待ったなしだ」と共産党市議は指摘しました。
農業県・福島の県立センターなど
新座市農業委員会の視察に参加して
新座市農業委員会の視察に参加  10月5日、6日、新座市農業委員会は、福島県農業総合センターと二本松市・安達「道の駅」、農産物直売所(青空市)を総勢23名で視察しました。
 農業県福島県立の農業センターだけあって総工費240億円、55・6ヘクタールの施設で、水田、畑、貯水池、

山林と全て研究対象で有害動植物の発生予察から防除指導、農業技術指導まで行っていて驚きました。

 視察目的の「夏・秋キュウリ、茄子の防虫ネット栽培」は現地で説明を受けました。ネットで6,7割薬剤を減らして油虫を駆除できるそうで、10月に入っても茄子は青々と背丈ほどに鈴なりに実っていました。

 ネットハウスはトラクターが入る間口の約100平米のハウスで12万円ちょっとと聞き、安いなあと皆感心していました。
 
 翌6日は直売所、青空市に行き、苦労話を聞きました。服部会長は合併前から農業委員や生活改良推進員をやって活躍中のご婦人。国道4号線に道の駅がオープンしたが、ゴミを捨てられて困り、待機用のテントを国から借りて青空市を開設して十年経過。参加する農家も増え、消費者にも信頼されてよく売れている様子がわかりました。

(小鹿伸衛市議・記)
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