日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2007.2.4  No.1202
日本共産党新座市委員会
「新座駅北口土地区画整理事業は07年度は着手せず」
共産党の主張が実る
 日本共産党市議団は、「大型公共事業のスローダウンこそ必要」と主張してきましたが、07年度予算編成にあたり、須田市長も「新座駅北口土地区画整理事業などのスローダウンが必要」との認識を初めて示しました。

 1月24日須田市長は「第4次新座市行財政改革大綱の推進について(今後の財政運営の方向性)〔素案〕」への意見を求める文書を市議会議員に発送しました。22項目の大型事業の見直しの検討結果などが示されています。

 日本共産党市議団は、一部の事業をスローダウンしたことを評価しつつ、さらに市民の立場で検討することを求め、11項目の意見書を市長に提出しました。

主なものは次のとうりです。

1新廃駅北口土地区画整理事業関連の、5事業については、「07年は着手せず、状況を勘案しながら検討する」としています。市長は議会では、07年に着手したいと繰り返し言っていたことを考えると、07年に着手しないと決断したことを高く評価し、同時に、財政運営は一年で好転することは考えられないので、一年だけでなく、しばらくは凍結することを明確にする方が市民にも良いと主張し、南口区画整理事業が終了するまで着手しないことを提案しました。

2都市計画道路東久留米・志木線(石神・堀の内の大型道路)については、「完了年度を2008年度から2011年度に延期する」としていますので、スローダウンを評価しました。

3都市計画道路保谷・朝霞線[市施行分〕(野寺2丁目の県道から道場の産業道路までを、幅27m4車線の新座市最大の道路を新設する)については、「計画どうり建設する」としているため、このような大型道路は必要ないと主張。

4新座駅南ロ第2土地区画整理事業については、2012年に完了予定で、今後約70億円の事業費が必要ですが、完了予定をさらに遅らせて一年に支出する事業費を削減することを提案しました。

5溢水(いっすい)地域の改善については、「今後検討する」としていたものを、08年から事業を推進するとしています。事業推進を評価し、07年から実施するよう提案しました。

6新座料金所スマートインターチェンジの整備(関越自動車道新座料金所付近に、ETC車だけが通過できるインターを新設するもの)については「調査研究を進め、2016年以降に整備する」としていますが、約7億7千万円もの経費を投入して整備する必要はありません。通過車両が増え、周辺の交通渋滞を招くばかりです。

7仮称ふるさと新座館の建設(新座駅南口第2土地区画整理事業地内に11億円以上かけて「ミニ道の駅」のような施設を建設しようというもの)については、「計画どうり建設する」としているので、現行の野菜直売所の整備にとどめ、巨額の経費をかけるなと主張しました。

8市立集会所の新設については、「2010年までに2棟新設する」としていたものをとりやめるとしています。豪華なものにせず、計画的に建設することが必要と提案しました。
税金の私物化は許せない
工藤かおる 共産党新座市議 党市県政対策委員長 県議予定候補
工藤かおる  「政治家は好き放題やっている。共産党もっと頑張ってよ。」官製談合や事務所費などの汚職、税金の私物化に市民の怒り心頭です。
 埼玉県議会は圧倒的多数が自民党で、公明党・民主党・地方主権の会も応援団。上田知事のムダ使いや、福祉切捨てをチェックできません。

 必要性の消滅した八ツ場ダムには、七百億円支出する一方で、重度心身障がい者手当てや、県立高校の授業料補助を削り、弱者を苦しめています。
 こんな県政を変えましょう。

市政と暮らしを考える集い
暮らし守るため声をあげよう
報告する朝賀市議
新座市の行政改革について報告する朝賀市議
 1月24日、「市政と暮らしを考える集い」が開かれ、約60名が参加しました。

 集会では日本共産党の朝賀英義市議が、新座市政と行財政改革について報告し、各団体、労働組合からはそれぞれ抱えている課題やこの間の取り組みについて発言しました。共通して、お金がないと底辺にしわ寄せが行っている日本の現状があぶり出されました。

寝たきり増やすリハビリ打ち切り〔年金者組合新座支部〕

 昨年の診療報酬改定で、障がい者のリハビリテーションが発症後最大で180日を限度とされた。組合員のTさんは大腿部を骨折してリハビリを必死にやってきたが、介助なしには日常生活はできないのに、発症から150日でリハビリが打ち切りになる。病院では自費で40分3600円ならと言われたが、お金のある人のみが可能です。高齢化が進み、誰でも障がい者になりうる。リハビリは単なる機能回復ではなく、社会復帰を含めた人間性の回復です。医療当局に必要な意見を反映させるよう本人が闘わないと寝たきりを増やすことになると励ましています。

子どもの発達と笑顔を大切に〔市職員組合〕

 昨年市当局は、公立保育園の保育士5名の退職者分は臨時職員を入れて新規採用はしないことを表明した。民営化を意図しているが、コスト削減だけの民営化は子どもにしわ寄せをする。新座市の臨時の時給は低く、応募する人が少ない。三度目の団体交渉で、定年退職者分については訪問看護ステーションの看護士が0歳児担任で配置されることになったが、専門性をどう生かせるかは心配。自己都合での退職者分は正規採用することになった。子ども達の笑顔と発達を大切にしたい。コスト削減だけの民営化には反対です。

新座市の空気ワースト医療生協〕

 この間、介護保険の要介護1でベットを引き上げると言われた人に、実情を訴えるよう励まして本人が訴えた結果、医師の所見があれば無理に取り上げることはしない、となったことは多くの人を勇気付けた。また、大気汚染測定を実施したが、新座市は100ppmを超えるところが3ヵ所もあり、県内ワースト1位だった。今後も空気をきれいにして健康で長生きできる社会にと運動していきたい。

子どもに目配り気配りを〔学童保育労働組合〕

 この十年間に学童保育にかよう子ども達は六百名から千名に増え、百名以上の大規模学童もある。気配り目配りしなければ保育が成り立たない状況の中、常勤指導員が6名欠員のまま、登録指導員で補っている。指定管理者制度で三年間の契約と言う不安定雇用になり、若い職員で退職する人が多い。放課後子どもプランや全児童対策等で、学童保育をなくしていこうという動きには反対です。

物言えない学校では〔教職員組合〕

 「結論を出すのは校長です」と教師が物言えない学校になっている。新座では転勤の希望がいえず7年で異動になり、新採用の教師の配置にも学校による偏りがある。また放課後も会議や研修、一日2・3時間のサービス残業があって、子どもと向き合う時間が取れない。最近、教育委員会は中学校長会に学区の自由化を提起したけれども、来年から実施することは反対された。子どものよさを引き出すのではなく、競わせてできる子・できない子にふるいわけ、学力テストと県の3つの目標でがんじがらめにされていく教育にはしたくない。

賃金の底上げを[埼玉土建〕

 構造改革で格差と貧困が広がっているが、建設業者の年収は三百万円台が最も多く、三百万円未満の人も20%いて生活は厳しいのが現状。上尾市では議会の質問を機に、昨年、市が委託事業の賃金実態調査を行ったことが民間にも影響して、全体の底上げにつながった。新座市は民間には口出しできないと言う立場だ。耐震工事に関わる減税制度を新座市にもつくりたい。地域経済や生活を守るため、市民が声をあげるときだと思う。

自立とは逆行の改悪介護保険〔新日本婦人の会〕

 介護保険の生活介助の時間が2時間から1時間30分に減ったことで、食事を作ってもらうまでの時間がなくなった。本人も買い物にもいけないので、毎日コロッケと言う生活になっている人がいる。自立に逆行していると思う。
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