日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2007.4.22  No.1212
日本共産党新座市委員会
「国民投票法案」は廃案に
平林寺半僧坊で72筆の署名寄せられる
平林寺半僧坊で「国民投票法案」の廃案を求める署名・宣伝行動

「国民投票法案」の廃案を求める署名・宣伝行動で市民と対話する、日本共産党新座市委員会=17日・平林寺半僧坊

 4月17日、日本共産党新座市委員会は、恒例の平林寺半僧坊での署名・宣伝活動を行いました。

 今年は参議院に舞台を移した「国民投票法案」の廃案を求める請願署名に取り組み、短時間に72筆のご協力がありました。朝からの雨も上がって、少し肌寒い気候のためか、人出は例年より少ないようでしたが、植木や花の種などを両手に抱えた市民が足を止め、「先人の苦労を忘れてはなりませんね」「安倍内閣は反省がなく怖い」などと言いながら署名に応じてくださいました。県議選の直後なので、工藤前市会議員に、「残念でしたね。また、頑張って」と声をかける市民も多数おられました。

 日本共産党は、憲法九条改悪を狙った「国民投票法案」を廃案にするために全力をあげていきます。

改憲手続き法案 論議尽くして
革新懇のアピールに各界から54氏賛同
 全国革新墾は11日、「憲法九条を守り生かそう。国民投票法案は国民的議論をつくすことを望みます」という「改憲手続き法案」問題のアピールを発表しました。各界から賛同者が54名発表されていますが、その一部の氏名とメッセージを紹介します。

メッセージ

井上ひさし(作家)
 ついに正念場がやってきました。がんばるしかありません。

海老名香葉子(エッセイスト)
 戦争体験者はただただ二度とあの哀しみがなきよう祈るのみです。

小山内美江子(脚本家)
 九条は世界の人々の平和を願うより所です。あかあかと灯台の灯をかざしましょう。

加藤剛(俳優)
 ベートーベンの「第九」が永遠であるように、にほんの「第九」もまた、さらに。

ジェームス三木(脚本家)
 アメリカのための日本になるな。

羽田澄子(映画監督)
 このアピールの趣旨を一人でも多くの人が支持するようにしなければと思います。

林京子(作家)
 憲法九条は戦後日本の宝であり誇りであったはず。手放す論議ではなく守る論議を尽くしましょう。

賛同者

池辺晋一郎(作曲家)
石川文洋(写真家)
市原悦子(女優)
稲川淳二(タレント)
大路恵美(女優)
勝目梓(作家)
神山征二郎(映画監督)
新藤兼人(映画監督)
妹尾河童(舞台芸術家・エッセイスト)
滝田栄(俳優)
中谷健太郎(湯布院亀の井別荘主人)
中原ひとみ(女優)
奈良岡朋子(女優)
ピーコ(タレント・ファッション評論家)
増田れい子(ジャーナリスト)
山田洋次(映画監督)
湯川れい子(音楽評論家)
梁石日(作家)
介護保険制度改悪によるベット取り上げ
全国で26万人も減
 介護保険制度の改悪によって、介護ベットの利用者が26万人も減ったことが、厚生労働省のまとめでわかりました。

 自民・公明・民主の各党が賛成した2005年の介護保険法改悪によって、軽度(要介護1と要支援)の高齢者は、原則として介護ベットや車椅子などの利用ができなくなりました。介護保険にかかる費用を減らす目的です。介護ベットを利用する軽度の高齢者は、制度改悪前の27万4千人から改悪後は1万人にまで減少しました。

 3月議会で笠原進議員はこの問題を一般質問で取り上げ、「介護ベット、車椅子などの取り上げをやめるべきだ。購入費用の補助制度やレンタル費用の補助制度など、独自の制度充実すべきだ。必要なときに介護保険を利用できないのは異常で、改善すべきだ。」と提案しました。

 市が提出した資料によれば、昨年9月末で、介護ベツトの利用を打ち切った人は63人です。また自己負担により使用を継続した人は、98人にもなっています(買い取り66人、レンタル32人)。介護保険を利用できたのは14人のみで、全て介護度2以上に区分移動した人だけとなっています。

 市長は、「特殊ベットについては確かに大きく減少した。政府も今年4月から利用制限を緩和するといっているので、通知があり次第周知する。必要な方には支障のないよう準備したい。しかし、現段階で市独自の買い取り、レンタルヘの補助制度を行う考えはございません。」と答弁しました。
特殊寝台の調査集計結果(要介護1と要支援)
競争と序列化の教育とたたかう犬山市教育委員会
 「競争と序列化の教育とかたかう犬山市教育委員会」本の帯に、このように大きく印刷されている、『全国学力テスト、参加しません』(明石書房、犬山市教育委員会編集)を読み終えました。すごく感動しました。

 愛知県犬山市は、人口7万5千人の地方都市です。その教育委員会がこんなにすばらしい本を発行したことにびっくりしました。うらやましいと思いました。

 「おわりに」で、丹羽教育委員長が「これらの体制は、約十年という長い年月を費やして構築されまた。・・・・『勝ち組』『負け組』といった格差を助長するようなものは、現在の義務教育に決して持ち込むべきではないのです。子ども同士、教師同士、子どもと教師との豊かな人間関係の中で、人格の形成と学力の保障を目指す犬山の教育こそが、義務教育の本来あるべき姿なのです。」と書いていますが、この自信はすごいと思います。

 犬山市教育委員会は、「競争ではなく学びあいの中で子どもは育つ」と考えています。そして、教育の場における競争は、豊かな人間関係を育む土壌をなくし、子ども同士や学校間、地域間に格差を生み、拡大させるおそれがあると考え、「検討に検討を重ね、全国学力テストには参加しかねると決めたのです。

 執筆者は、教育長、教育部長、指導課長、指導主事、教育委員の人たちです。手にとって読んでみることをおすすめします。

(笠原進市議 記)
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