日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2007.7.1  No.1221
日本共産党新座市委員会
市が保管する「国民年金納付記録」
希望する市民に無料で送付を
市長に要望書を提出
市長に要望書を提出する市議団 07.06.25

 日本共産党市議団は25日須田市長に『国民年金納付記録などに関する要望書』を手渡しました。「消えた年金」は市民に一切責任がないが社会保険庁に問い合わせが殺到しているため市に早急な対策を求めたものです。

 要望事項は1市が保管している国民年金の納付記録を希望する市民に無料で送付する。2市役所に臨時の年金相談窓口を設置する。3希望する市民には社会保険庁への納付記録確認を代行する。添付する住民票は無料とする。の3項目です。

 市長は「要望を受け止めしっかり検討したい」と答えました。また「朝霞地区4市の市長で相談して社会保険庁の職員が4市で相談会を実施するよう申し入れようとなった。その場にパソコンを持ち込み川越の社会保険庁まで行かなくても本人の年金記録が確認できるようになるらしいのでぜひ実現させたい」と語りました。

「消えた年金」は国の責任で解決を
日本共産党提案の「意見書」が採択される
 6月市議会で日本共産党市議団は3本の意見書を提出しました。1「消えた年金」問題を国の責任で解決することを求める意見書。(全文は下記表示)2乳幼児医療費無料制度を国の制度として創設することを求める意見書。3国民健康保険への国の負担割合を22年前(改悪前)の水準に戻すことを求める意見書です。刷新の会(民主系)、星川、高邑議員が3本とも賛成者として提案に加わりました。

 自民・保守の議員は年金と乳幼児医療費に賛成、国保に反対。公明党は3本すべてに反対しました。この結果、年金と乳幼児医療費は採択となり、意見書は国に送付されます。
「消えた年金」は国の責任で解決することを求める意見書

 5000万件を超える年金記録が宙に浮き、そのため受け取る年金額が減らされたり、受給権が消滅する事態にまでなっています。保険料は支払ったのに年金が受け取れない。これでは国民の不安と怒りが広がるのは当然です。厚生労働省は1997年の基礎年金番号制度導入時に膨大な年金記録が誰のものか分からなくなっている事を把握しながら、根本的な対策を取らず10年間も放置したことが事態を一層深刻にしています。歴代政権と歴代厚生労働大臣が共同で責任を負うべきです。この問題は国民には一切責任はなく、国の責任で解決されるべきです。よって政府は問題の全容を国民に明らかにするとともに下記の緊急対策を求めるものです。

1、年金保険料の納付記録をただちに全ての受給者、加入者に送付する。
1、「宙に浮いた」年金記録の調査を限定せず、可能性のあるすべての人に情報を知らせること。
1、物証がなくても、申し立てや証言を尊重して年金を支給すること。
1、コンピューターの誤った記録を、全ての手書き記録とつき合わせて修正すること。
 
「百年安心の年金」はどこに?
公明党は解決案まで黙って反対
 公明党は「百年安心の年金」と宣伝しましたが、歴代厚生省の失策で国民がこんなにも怒り不安になっている時はありません。

 「消えた年金」の責任が問われる厚生大臣にもっとも長く在職し(坂口厚生大臣)今度は「消えた年金」の解決案まで否定したことになります。新座市議会では自ら解決策を提案することもなく、討論もせず黙って反対しただけです。

 「住民税増税は定率減税を廃止した公明党のおかげです」と週刊誌に書かれる通り増税戦犯、悪政戦犯に有権者は参院選で厳しい審判を下すでしょう。
自民党はもうつぶさないと(魚屋さん)県民の怒りを力に
あやべ澄子 日本共産党埼玉県くらし福祉対策責任者
埼玉県教委に申し入れ
本川越駅前にて

 17日から21日まで、朝の駅頭から夜8時まで全県を駆け巡り55箇所で街頭演説。梅雨に入ったとはいえ気温は連日30度、まさに選挙本番の暑さです。

 各地で私は「消えた年金」で党の緊急対策を訴えました。

 「年金はどうしてあんないい加減なんだ。口だけでなく本当にやってくれよな」(年配の男性)、「貧乏人が泣かされる政治はダメ。自民党はもうつぶさないと」(魚屋さん)、「住民税増税に怒り心頭だよ。頑張って」(シルバー人材センターの人)などどこでも共感し、激励されます。県民の怒りを力に全力で走る毎日です。

戦後憲法の核心は日本人が作った
映画「日本の青空」を見て
 6月22日野火止公民館で「日本の青空」試写会に新座九条の会の五人で参加しました。民間有識者会七人による憲法研究会の中心メンバーだった鈴木安蔵さんの名前を初めて知りました。

 戦前の思想、言論の自由のない中で節を曲げず生活苦とたたかいながら研究を続け、戦後の平和憲法の原案を作り「戦のない日本」を築いた素晴らしい人たちがいたことを改めて知り感動しました。

 安倍内閣は「GHQから押し付けられたものだから」というが、GHQ案は実は、主権在民、婦人参政権、戦争放棄など鈴木安蔵ら民間研究会案の核心部分が取り入れていたものだった・・この事実は強烈です。

 少しも変える必要のない平和憲法。一人でも多くの人達がこの映画を通じて平和を考え、生きる喜びを感じて本当に素晴らしい日本の青空を迎えたいと思いました。

(投稿 新座団地 S・N)
身分の安定した「正規保育士」の採用を
若い人が働き続けられる市役所に
 笠原進議員は一般質問で保育問題を取り上げ、1建設してから30数年たって老朽化した公立保育所の建替えを急げ。2本来は正規保育士を採用すべきところを臨時職員を充てていることが多い。改善せよ。3職員の休憩時間が確保されていない。労基法違反だ。改善せよと提案しました。

 市長は、「1建替えは必要と思っているが老朽化した建物が多いので順番を検討している。2職員定数削減計画をもっているので国基準を上回る人数は臨時職員を充てている。3休憩がとれていない実情は承知しているが、今このように改善すると言えない。もう少し待ってほしい」と答弁。

臨時職員などが正規職員より多い

 提出された職員数の資料を見れば(下表)、正規職員117人に対して非正規職員121人(非常勤一般職76人、臨時職員45人)と非正規職員の方が多くなっていることがわかります。

園児を増やした分は正規保育士で

 保育所は待機児童が多いため、国は15%まで園児の定員を増やすことを認めています。新座市でも毎年園児を増やして入所させているのですからその分の保育士は当然正規の保育士を採用すべきです。ところが待遇が悪く身分不安定な(半年更新で間に一週間休みを入れる)臨時職員を充てています。

市長語る「民間委託の時、首切りしやすいから」

 市長は「公立保育所を将来民営化したいと考えているので、その時首切りはできないから臨時職員を充てている」と本心をあけすけに語っています。

 若い人がやりがいを持って働き続けられるよう、安定した雇用を作り出すことは国でも市でも重要な課題ではないでしょうか。
公立保育園の職員数 常勤と非常勤別
成人式で”働く人の豆知識パンフ”の配布を
 財界の要求にそって、労働法制が次々に改悪され、働く若者の二人に一人は非正規雇用と言われています。正規だからと休日もない労働を強いられる一方、非正規ではアパートも借りれないネットカフェ難民が問題になるなど、企業が正規と非正規を使い分け、若者全体の労働条件が悪化しています。

 石島議員は「日本では雇用や労働条件のトラブルにどう対処するか、学校教育で教わる機会がない。サービス残業が違法だと知らずに苦しんでいる人や、派遣や契約を非正規雇用と思っていない若者がいるのはその反映だ。働く人の権利や諸制度についてパンフレットを成人式で配布する考えはないか」と質問しました。

 市長は「若い人の雇用問題は深刻なので、県が発行しているパンフレットを成人式で配布したい」と答弁しました。
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