日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2009.7.12  No.1323
日本共産党新座市委員会
社会保障制度を充実せよ「09自治体要請キャラバン」
 6月30日、新座市役所で埼玉県社会保障推進協議会と新座市社会保障推進協議会の共催で、「09自治体要請キャラバン」の行動が行われ、約40名が参加して新座市当局と懇談しました。

 冒頭、事前に申し入れてあった要請項目について次のような回答がありました。

1、誰もが安心して医療が受けられるために

1国民健康保険税を引き下げてください。
〈回答〉厳しい財政状況の中、引き下げは難しい。

2後期高齢者医療制度の加入者にもれなく保険証を渡してください。
〈回答〉県の広域連合で統一化を検討している。資格証は機械的に発行しないようにしたい。

2、介護保険制度の拡充のために

1介護保険料を引き下げてください。
〈回答〉第4期(今年度からの3年間)の介護保険料は区分を7段階から10段階に増やし、3区分の保険料を下げています。

3、障がい者の人権と暮らしを守るために

1利用者や施設への独自補助を拡充してください。
〈回答〉障害者自立支援法の利用者負担の上限額の軽減措置が延長されました。市として施設の新法への対応に努めています。

4、子どもからの成長を保障する子育て・保育制度について

1認可保育所を新設・増設し、待機児童をなくしてください。
〈回答〉6月1日付けで待機児は214人います。現在、法人での新設2件、増設1件の相談に応じています。

2子ども医療費無料化を、入院・通院とも中学3年生まで拡大してください。
〈回答〉この7月から入院は中学3年生、通院は小学校3年生まで拡大しました。中学3年生まで必要だと思いますが、段階的に拡大したい。

5、最低生活を保障するために

1憲法25条及び生活保護法の徹底を図ってください。
〈回答〉生活福祉課では研修を重ね努力しています。今年1月から総合相談窓口を開設し、様々な相談に応じています。なお、7月から12月まで相談員を1名増員して窓口を充実します。

 その後、次のような質疑が行われました。

 「近隣市では資格証明証を発行していないのに、なぜ発行するのか」の質問に対し、市は「滞納通知を出して連絡してこない世帯に発行している。とにかく相談に来て欲しい」と述べるだけでした。

 また、「新しい介護認定制度は市長も不評だと言っていたが新座での認定状況はどうか」との質問に対して「4・5月に認定の更新を行った人の22%が軽度に認定されているが、希望すれば前の介護度を認めている」と述べました。

 別の方は「90才の要介護2の人から、介護保険の利用料以外の実費負担が多くて暮らしていけないという訴えかある、何とかして欲しい」と発言しました。
ダム建設ありきを見直し多面的対応を
2つのダムの調査

 塩川衆院議員・小池比例予定候補をはじめ関係自治体の議員団のみなさんと、2つのダムの調査に向かいました。

 日光・鬼怒川の上流には、なんと10を超えるダムがあります!それに加えてさらに湯西川ダムの建設。しかも湯西川ダムが下流側の五十里(いがり)ダムと隣接しているのには驚きました。

 さらにびっくりしたのは、五十里ダムと山を隔てた隣の川治ダムが、865メートルの導水トンネルで結ばれていることです。容量が小さい五十里ダムの水を下流に流さず、川治ダムに引いて貯めておくのだといいます。総工費195億円。しかし去年、稼動したのは10日だけ。今年は雨が少なく、まだ2日間だそうです。電気代だけでも月200万円の維持費!

 そもそも、過大な水需要を前提に建設が進められてきたダムの数々。それに加えて、この導水トンネルです。数百億、1千億、2千億という国民の税金が、いとも簡単に注ぎ込まれています!!

 「ダム建設ありき」を見直すべきです。流域で暮らす住民のみなさんの声を反映した河川行政に転換し、集中豪雨には堤防の強化や遊水池の整備・森林保全など、多面的な対応を検討すべきではないでしょうか。

(あやべ澄子衆院北関東ブロック予定候補)

後期高齢者医療制度は廃止しかない
6月議会一般質問  小鹿伸衛議員
小鹿伸衛議員
小鹿伸衛議員

 小鹿伸衛議員は6月議会で「後期高齢者医療制度の廃止や保険料引き下げについて」質問しました。

 小鹿議員は「平成19年12月議会以来この問題を6回提起してきた。保険料は現在は医療費の一割負担だが、高齢者の人口比率が増えるに応じて12%〜15%と負担が増え、団塊の世代が75歳になる時には2倍の20%負担になると言われている。このような制度は廃止しかない」と強く市長に迫りました。市長は「制度の存廃を申し上げる立場ではない」と答弁しました。

 また、小鹿議員の要求資料によると、保険料の滞納者数は312人で、そのうち一年間の滞納者は111名です。

 「保険料を引き下げることと、厚労省通知のように一年滞納しているからと杓子定規に保険証を取り上げるな」と要求。

 市長は「保険料を引き下げると自治体の負担が増え、第二の国保になる危惧を感じている。各市長の賛成が得られないが、平成22年〜23年度の保険料はアップしない方向で努力する」と答弁。「資格証明書も直ちに発行しません」と答弁しました。

第15回おおきな木納涼祭開かれる
第15回おおきな木納涼祭
 7月4日(土)、殿山グランドで市内の障がい者団体でつくる実行委員会主催の恒例の「おおきな木納涼祭」が開かれ、約500人の参加者で大盛況、楽しい夏の夕べを過ごしました。
青年労働者の祭典『しごと祭り』
小野だいすけ議員が交流
土建組合員による上棟式の様子
土建組合員による上棟式の様子。投げているのは餅ではなく子ども向けのお菓子

 7月5日浦和駅東口パルコ前で「しごと祭り」が行われました。「楽しい仕事をアピールしよう」と埼玉県の若い労働者が集まりました。10団体が、テントを立て、交流会や仕事体験コーナーなどを行いました。のべ1500人が参加し会場は行きかう人でいっぱいになりました。

 映演労連からは、マッスルミュージアムの組合員が参加。縄跳びやサーカス顔負けの曲芸で観客を沸かしました。

 土建組合は、パルコ前で、上棟式を行い、餅まきならぬ、お菓子まきを披露しました。参加者からは、「懐かしいね」などの感想が出ていました。

 民主青年同盟主催の、「かに(蟹工船)トーク」では、「どうしたら人間らしく働ける社会をつくることができるのか?」働く実態を交流会を行いました。日本共産党新座市議団からは、小野議員が参加しました。大手企業を解雇された青年からは、「昨年から1000人以上の非正規労働者が解雇され、工場には、非正規職員がいなくなった。にもかかわらず、会社は、内部留保金6000億円を維持、株主配当も減らしていない」との発言や、中小企業で働く青年からは、「仕事がどんどん減り、初めてボーナスが出なかった。大企業からの発注は単価を切り下げられた」など大企業の横暴勝手によって、若い労働者が虐げられている状況を話してくれました。

新座市平和展が開催7月25日〜8月28日まで
 新座市平和展が、7月25日〜8月28日の期間開催されます。場所は、野火止公民館、畑中公民館、中央公民館、大和田公民館、市役所の順に一週間おきに展示されます。去年までは、広島平和記念館の協力で写真展が行われていました。今年から、同館の協力で被爆者の方が描いた原爆の絵画展に変わります。

 世界では、米ロの大統領が、「核のない世界」に向けて核兵器縮減の共同宣言を行いました。日本は唯一の被爆国です。平和の尊さについて改めて考える機会になると思います。ぜひご家族の皆様とご参加ください。
新座市平和展 開催日程
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