日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2010.8.29  No.1379
日本共産党新座市委員会
低所得者の猛暑対策などを要望
低所得者の安否確認や猛暑対策を福祉部副市長に要望
低所得者の安否確認や猛暑対策を福祉部副市長に要望する生活と健康を守る会と工藤市議 2010.8.23

 連日の猛暑で室内で亡くなる方が百名を超えるなどの事態になっています。新座市でも「部屋が二階でエアコンがなく、とても居られない」等の訴えが寄せられています。

 新座市生活と健康を守る会(会長・保坂フミ子)は23日、長寿支援課と生活保護課に「(1)生活保護者でまだ冷房が設置されていない世帯への安否確認の声かけ。(2)低所得のお年寄りの近況把握や電気代の補助を視野にいれた取り組みをおこなってほしい。(3)一人暮らし高齢者の対面での所在確認」を要望しました。

(記・工藤市議)

毎月一億円支出 官房機密費こそ明るみに
塩川衆院議員
菅内閣の機密費2億円支出 使途を明らかにせよと追及する塩川衆院議員

 4日提出の官房機密費の質問主意書に対する答弁書が来た。

 菅内閣発足後、6月25日と7月23日の2回、1億円ずつ機密費が国庫から支出されている。4月にも2度1億円を支出。 つまり、毎月1億円の支出は自民党政権と同じだ。

 使途について「議員の海外視察などへの餞別や国会対策費に使わないと明言できるか」、また、鈴木宗男元官房副長官が「沖縄県知事選挙で機密費が使われた」と証言した関連で「知事選など各種選挙に使わないと明言できるか」との質問には回答はなかった。

 平野前官房長官でさえ「せんべつなどには使わない」と答弁していたが、菅内閣はこれよりも後退している。

〈塩川鉄也衆院議員〉

「できるだけ狭い道路で 早く結論を」保谷・朝霞線
説明会で住民が要望 
 8月22日(日)に、新座市主催の「都市計画道路保谷朝霞線に係る住民説明会」が八石小学校体育館で開かれ、約110名の住民が参加しました。

市は「2車線20m整備」を県知事に要望

 市長は「保谷朝霞線の整備手法、車線数、幅員の方針が決定しないうちに埼玉県としては説明会はしない、ということだが、前回の説明会から2年以上が経過している。各方面からの要望もあり、今日はこれまでの経過と新座市の考え方について説明したい。」と挨拶しました。

 その後、「県の交通量推計結果は国道254までの全線整備を実施することが前提であるにもかかわらず、県は産業道路から先の整備はしないと言っている。4車線では産業道路の負担が大きくなるので、県知事に『2車線幅員20mでの整備』を要望した。県は『4車線整備』の考えから、『2車線整備も選択肢の1つ』として東京都と2車線整備の可否について調整中。」と市長と担当課から説明がありました。

 その後住民から「10年後の引越しではそれまでの家屋の改修費用等の用意が大変。幅員20m範囲内の人については話が進められないのか。」 「歩道や自転車専用道路はどうなるのかが気になる。」「国交省は、予測と実態に乖離があるので信頼性と透明性の確保のため、将来交通需要推計手法を見直すとしたが、市はどう考えるのか。」「全体の見通しのない道路はつくってほしくない。」「できるだけ狭い道路で結論を早く出してもらいたい。」「災害に強い街という面も考慮してほしい。」など活発に質疑が行われました。

(記・石島市議)
第3回ひまわり祭り 行われる
第3回“すぐそこ新座”ひまわり祭り
 第3回“すぐそこ新座”ひまわり祭りが新座市総合運動公園で開かれ三日間で約3500人の市民が訪れました。ひまわりの写生教室やクラフト(木工教室)が市民の人気を博していました。

(文と写真・小鹿市議)
多目的ホールは芸術優先に
共産党市議団が可動席のホールを視察
可動席170は5分間で出し入れ可能
 可動席170は5分間で出し入れ可能

 日本共産党市議団は8月18日、八王子市の「生涯学習センター」と「学園都市センター」の可動席のある多目的ホールを視察しました。
 新座市は野火止六丁目に『ふるさと新座館』の基本設計を予算化し、3階はダンス、観劇、音楽など多目的に利用できる250席(可動式)の多目的ホールを予定しています。

 「八王子生涯学習センター」は、H11年開館で、図書館や学習室、ギャラリー、ホールなどがある11階建ての大規模な社会教育施設です。
 多目的ホールは面積380平米(20m×19m)で約5分間で出し入れできる170の可動席(最大242座席)があります。
 ホールは歩くと多少、座席が揺れたりしますが、駅前という立地の良さと発表会にちょうどいい規模なので、使用率は98%に及ぶそうです。平日は座席を全て収納したホールとしてダンスサークルが利用、土日はピアノの発表会等が多いそうです。音響が特に優れているわけではないが、一般市民の発表の場としての利用が多いそうです。管理は教育委員会で、照明や音響のため委託業者が入っています。

駅前にあるイベントホール
   駅前にあるイベントホール

 次に見た「学習都市センター」は、駅前にある八王子東急スクエアビル内にH9年に開設。イベントやギャラリーホール、セミナー室等があります。
 市内に大学が23校もある学園都市ならではの特徴は、予約は学生優先、利用料は75%の減額制度があります。 ホールは面積288平米(18m×16m)、可動席216席。可変床式の舞台は5段階に高さを調整できます。使用料は1万5千円位ですが、減額制度を活用して日中はダンス、夜間は学生の音楽サークルなどの利用が多いということです。管理は財団法人です。

 人口55万人の八王子市には、可変床機構で舞台と客席を自在に変化させ客席形式、平土間形式、アリーナ形式等の芸術文化会館等のホール、市民会館、体育的施設も20か所と多数あり、目的によって施設を選ぶことができます。
 文化的な小ホールが一つもない新座市が今回やっと手がけるホールですから文化活動を重視すべきと感じます。

(記・石島市議)

特養老人ホーム菜々の郷 未払い残業代とパワハラ認める
福井さんが勝利和解
和解報告をする福井妙子さん
   和解報告をする原告の福井妙子さん 左が山崎、西里両弁護士
 特別養護老人ホーム“菜々の郷”の元ケアマネジャー福井妙子さんが、未払い残業代とパワハラ退職による損害賠償を求めて提訴していた「福井裁判」は8月20日、80万円を施設側が支払うことで勝利和解をしました。

 「劣悪な職場環境では入所の高齢者様によい介護はできない」という福井さんの訴えは共感をよび、支援の署名は全国から一万五千筆を超えました。福井裁判をきっかけに、菜々の郷に今年度からタイムカードがやっと設置されました。

 和解にあたり福井さん側が求めていた「(1)タイムカードによる労働時間の管理や、(2)夜勤中の交代要員の配置」が条件に盛り込まれました。

 福井さんは「私はもともとお金のために闘ったわけではありません。残業請求額72万円を超える80万円を施設側が支払うということは、パワハラ補償を少しでも認めたと受け止めます。今後はこの和解条件を武器にして介護職場をさらに改善していきたい」と弁護士や支援する会に感謝の言葉を述べました。
失業後の保険給付の充実を
社会保障学校で学ぶ
 8月21日、第18回埼玉県社会保障学校がさいたま市ときわ会館で行われ、工藤、石島市議とともに参加しました。この学校は、地域・職場の状況をリアルにとらえ社会保障推進の課題を明らかにします。

 午後の分科会で私は「貧困の広がりと安定した雇用と社会保障の再構築」(レポート・首都圏青年ユニオンの川添誠氏)に参加しました。

 川添誠氏は、「失業後の社会保障の薄さが低処遇正規労働者を増加させている。失業給付期間が短い日本では、次の就職準備期間が作れずに、残業代が支払わなかったり、長時間労働を強要する『ブラック企業』に仕方なく就職してしまう事が多い。」「失業後の失業保険給付の充実でブラック企業のはびこりを防ぐことができる。憲法で言う『勤労の権利』は、人間らしい労働に就く権利であり、まともでない労働に就かない権利でもある」「正社員でもショップ99の名ばかり店長は長時間勤務の末に3年でうつ病になり未だに社会復帰できない」と実例をあげ、正規、非正規を問わず労働者の厳しい現状と社会保障の確立を訴えられ大変勉強になりました。

(記・小野市議)
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