日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2012.4.1  No.1459
日本共産党新座市委員会
介護保険料値上げ 年額3720円アップ
共産党以外すべての議員が値上げに賛成
 3月23日の本会議で、65歳以上の方の介護保険料を平均8・3%値上げする案の採決がおこなわれ、日本共産党以外の自民党、公明党、市民と語る会、みんなの党、翠生会の各議員の賛成多数で可決しました。
 平均の保険料は(第四段階)は年額4万4800円が4万8520円に、3720円上がります。

市民の声「保険料が高い」が8割だ

 日本共産党の石島陽子議員は、「市の調査でも、8割の方が『保険料が高い』と回答しており、これは前回の調査より急増している。『値上げしないでほしい』が市民の声だ。さらに今年は、年金が1・2%引き下げられ、75歳以上の後期高齢者医療保険料も平均で年額3334円値上げされ、トリプルパンチになる。値上げすべきでない」と反対討論をしました。

公費不足分を65歳以上にかぶせるのは許せない

 笠原進議員は、「介護保険制度は、公費50%(国が25%、県と市がそれぞれ12.5%)市民の保険料50%の負担割合になっている。ところが国からくるお金は21.3%しかなく、不足分3.7%を新座市は65歳以上の方の介護保険料で負担させようという値上げ案になっており、絶対に認められない。国からくるお金が足りなければ、県や市が負担すべきだ。」
 「また、介護保険給付費支払準備基金を取り崩したが、まだ1億3490万円も残している。全額取り崩して、値上げをしないよう努力すべきで市の努力不足という他ない。」と反対の討論をしました。
介護保険の負担割合
 森田輝雄議員(自民)は「やむをえない値上げだ。65歳以上の人にとって安くない保険料なので、介護保険制度についての理解を進めてほしい」と値上げに賛成の討論。
 公明党は「苦渋の選択」と賛成しました。
 木村俊彦議員(市民と語る会)は「迷ったが、特例3段階をつくって12段階にしたということで賛成した。3年後には低所得者に対して安くしてほしい。介護予防施策を充実させることを要望する」と値上げに賛成討論しました。
課税逃れ許すな 「富裕税」を提案
大門みきし参院議員

 大門みきし参院議員は予算委員会で「富裕層課税や大企業の課税逃れこそ真剣に検討すべきだ」と迫りました。
 「日本でも金融資産100万ドル(約8000万円)以上保有する富裕層が増加。わずか1・4%の富裕層が日本の金融資産の22%を占有し、「富の偏在」がある。」と述べ、富裕税の導入を提案。
 安住淳財務相は「中間層が細っている」と認め、「累進税率と所得再配分を議論しなければならない」と答えました。

 また大門議員は、大企業のタックスヘイブン(租税回避地)を使った大企業の課税逃れを指摘。「能力のあるところに負担を求める当たり前のやり方に戻るべきだ」と迫りました。

日本共産党 大門みきし参議院議員
大和田2、3丁目の区画整理事業の見通しを問う
 朝賀英義議員
朝賀ひでよし議員

 朝賀英義議員は産業系企業の立地をめざしている「大和田2、3丁目の土地区画整理事業の見通し」を質問しました。

 朝賀議員は「地権者208名との合意形成の状況は?」と質問。

 市長は「昨年から地権者説明会を4、5回開き、地権者との合意形成は8割に達している。市として土地区画整理事業をおこなうことを決定した」と述べました。
 企業誘致の見通しについては、「すでにいくつかの問い合わせがあり、企業として利用価値のある地域だと思う」と答弁。

 朝賀議員は「新座駅北口の区画整理事業が2013年度から本格的になり支出も多くなる。事業の期間が重なるが、市の財政運営に影響は?」と質問。

 市長は、「総事業費を約80億〜85億円と見込んでいるが、市の負担はそのうち3割位とみている。保留地の処分をおこないながら進めるので大きな負担にはならないと考えている」と答弁しました。

 大きな事業であり、今後とも注視する必要があります。

”北野すこやか広場”の継続を
高齢者や子どもたちの居場所に
小野大輔議員
小野だいすけ議員

 3月議会の一般質問で、小野大輔議員は、「北野すこやか広場」を継続して使えるように市長に質問しました。

 北野すこやか広場は、野火止5丁目、大和田、北野地域の方に幅広く利用されている施設ですが、3月31日をもって閉鎖の通知が市から届き、地域の方から反対の声が上がっています。
 市は、北野地域の商店街が閉鎖された、特定の人たちだけが使用している、勤労青少年ホーム”パレット”ヘ施設を移行することなどを理由にしています。

 小野議員は、「市はすこやか広場運営委員会で理解を得られたとしているが、利用者の声は反映されたのか」と質問。市長は、「すこやか広場は商店街の閉鎖に伴い閉鎖を決定した次第」と冷たい答弁に終始しました。

 小野議員は、「北野すこやか広場は商店街が閉鎖した後も2年間継続され、高齢者介護の息抜きの場、子どもたちの居場所、障がい者用トイレもあり障がい者がちょっと立ち寄る場所になっている。」として、地域の皆さんからは「パレット施設が移動するまで、すこやか広場を継続してほしい」『転んだお年寄りを助けないのと同じ。けんちゃんは何をやっているんだ!』など市長の支持者からも批判の声が上がっていると述べ、継続を強く求めました。

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