日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2013.6.23  No.1521
日本共産党新座市委員会
いま、どうして「96条」なの?
本命は9条を変え、「戦争できる国」づくりへ
 6月16日、栄・池田九条の会は、「7周年のつどい」を福祉の里で52人が参加し開催しました。「つどい」の前半はザックラーズによる演奏と歌で一時を楽しみ、後半は一橋大学名誉教授の渡辺治先生による「安倍政権と憲法のゆくえ」と題し記念講演を受けました。

 戦後二回憲法9条を変える大波があった。第一の大波は安倍首相の祖父岸信介がアメリカの強い要請で変えようとしたが、安保闘争で阻止することができた。
 第二の大波は、90年代から現在まで、アメリカから「ともに血を流せ」の強い圧力もあり、安倍政権で「解釈改憲」の限界から明文改憲へと自民党「日本国憲法改正草案」が出されてきている。
 96条改憲は、9条改憲隠しであり、改憲派の人たちからも反対の声がでている、これも誤算の一つ。

 9条改憲を阻む力、それは日本全国北は北海道、南は沖縄まで「九条の会」が7528もあり活動していること、しかしまだ力は足りない。良心的な保守の人たち、また96条の会、99条の会とも共同しなければ多数は形成できない。「九条の会、いまこそ出番」と渡辺名誉教授は結びました。

 安倍首相は、憲法改正は参議院選挙の争点にすると言っていましたが、このところトーンダウンしましたが本質は変わりません。参議院選挙で自民党が3分の2を取るまでおとなしくする。これからの九条の会の活動と7月の参議院選挙がいかに重要かを感じた「7周年のつどい」でした。

【栄・池田九条の会 森 記】
「がっくんロール」元気に開催!
 伊藤岳さんとの青年トークセッション
伊藤 岳 参院選挙区予定候補と懇談
   伊藤 岳 参院選挙区予定候補と懇談

 6月15日柳瀬川図書館で日本共産党青年後援会「日本をカエル団」が主催し、参議院埼玉選挙区予定候補伊藤岳さんとの青年トークセッション「がっくんロール」が開催されました。
 伊藤さんは、「青年の生きづらさは、政治の歪みによって引き起こされている。今まで選挙に行ったことが無い方も一緒に日本の政治を変えましょう」と訴えました。
 福島県から避難してきた青年も参加。「福島の原発被害について」質問が出されました。伊藤氏は、「原発事故の収束宣言はもってのほか。放射能被害はもちろんですが、福島では一家離散になるケースもある。国と東電が責任をもった賠償をしていくべきだ」と答えました。
 熊本県より取り寄せたロールケーキ「天草ロール」を食べ、コーヒー、紅茶を飲みながら交流しました。当日参加した3名の青年が日本をカエル団に入ってくれました。
 次回は、6月29日にカエル団宣伝を企画しています。

「第5回脱原発ウォーキング」が開催
 第5回「脱原発ウォーキング」が三軒屋公園で行われました。主催は、新座市民と超党派の新座市議で構成されている「脱原発にいざ市民の会」です。
 「脱原発ウォーキング」は偶数月の第3土曜日に三軒屋公園で開催しています。第4回ウォーキングから新座市在住のミュージシャン「ジョニー・H」さんが歌ってくれています。ジョニーさんは、集会で「危ない核=安倍内閣」などユーモアに富む替え歌を次々と披露。会場中が笑顔と拍手で包まれました。日本共産党からは笠原進市議が「福島の南相馬市小高地区や浪江町では人がまだ住むことが許されていません。原発と人類は共生できない」と発言。
 ウォーキングは、3キロ弱の志木駅南口周辺コースを歩きました。「原発いらない」などのシュプレッヒコールと「原発はいらない」を歌ってアピール。
「原発いらない」は、脱原発にいざ市民の会員が作詞・作曲しました。今回からテーマ曲になりそうです。
 日本共産党からは、石島陽子市議、小野大輔市議も参加しました。
保育料補助額4万円に戻る
市が保育料算定のやり方を改善
笠原進議員
笠原すすむ議員

 石神在住の若いSさんご夫婦から党市議団のホームページ宛にメールで「家庭保育室の保育料補助額について改善してほしい」と訴えがあり、笠原進市議が一般質問で取り上げました。

 ご夫妻の訴えは、「子どもを家庭保育室に入所させている。昨年の市の補助金は月額4万円だったが、今年は夫の所得が減り非課税になった。すると同居している父親の課税額で保育料を算定され、補助金が2万円に減らされてしまった。夫婦の所得が減ったのに補助金が減るのは納得いかない。このような保育料決定の例外について条例・要綱に何の記載もない」という訴えでした。

 笠原市議は「世帯主の夫の所得がへり非課税になったら、同居していても生計が別の父親の所得で保育料を決めるのはおかしい。このような算定のやり方を事前に説明していたわけでもない。4万円の補助額に戻すべきだ」と主張しました。
 市長は、「国の方針に従ってこのような決定をしたが、よく検討して改善することとした。非課税でも収入が生活保護基準を上回っていれば世帯主の所得で判断することとしたい。今回のケースは月額4万円の補助金を4月にさかのぼって支給する。同じようなケースが保育園で38世帯、家庭保育室で3例あるので、よく調べて改善する」と答弁しました。

 休みを取って議会傍聴したSさんからは、共産党の機敏な対応に感謝の声が寄せられました。

<家庭保育室の保育料助成>
義援金2万円を配布
福島などからの避難者に
工藤薫議員
工藤かおる議員

 工藤かおる市議は「新座市に避難している東日本大震災の被災者に息長い支援を」と質問しました。

 工藤市議は「先の見えない避難生活で多くの方が体調を崩している。市民からの義援金がまだ約750万円残っている。一日も早く被災者に渡すべきだ。また、被災者の生の声を聞く機会を設けてほしい」と質問。
 市長は「7月をめどに一人2万円をお配りし要望などを聞きます。お困りごとなどは個別相談が重要なので、保健センターの看護師などが訪問しています。平成24年は11人に延べ22回訪問しています」と答弁しました。

 工藤市議は、「月に一回開催している『新座つながりカフェ』(国家公務員宿舎内)に参加してみて、帰省の時の交通費や医療費の期限切れを心配する切実な声を聞いた。ぜひ被災者の方々の生の声を聞く懇談を持ってほしい」と要求しました。


*新座市への避難者は1 2 7人。福島県からが、98人と一番多く、双葉郡など帰還困難地域からも多数おられます。

避難者の声から
「一時帰宅の交通費が大変だ。自宅はネズミだらけで気が滅入ってしまった」「新居を建てて6年目で被災したが住宅ローンはたっぷり払っている」「就活で体調を崩してしまった。12月で医療費減免が切れるのが一番不安だ」など。
孤立者を作らない地域づくりを
石神・堀ノ内党支部が「集い」
孤立者を作らない地域づくりを 石神・堀ノ内党支部が「集い」
 6月15日北原集会所で、「孤独死」について考える集いが開催されました。堀ノ内地域で88才と65才の親子の「孤独死」事件が起り、「明日は我が身、他人ごとではない」との思いからの集会でした。
 笠原市議から、「新座市内の一人暮らしの高齢者数は3879人で、そのうち75才以上が1849人。市は配食サービスや介護保険などを利用していない一人暮らしの高齢者の訪問調査を始めている」とのお話があり、その後フリー形式で話が弾みました。
 「ご近所の方が毎日のように訪ねてくれるので心強い」「今日の集いに地区内の民生委員さんをお誘いしたら、光を当ててもらえて『うれしい』と言われた」「介護も使えないほどの貧困者を作らない対策が必要では」など、貴重な意見交換ができました。「孤独死」対策に特効薬はない。人と人との「繋がり」を縦横に作って「孤立者」を作らないようにしましょう、と結びました。

(記・丸山)
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