日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2014.9.21  No.1584
日本共産党新座市委員会
新座市国民健康保険税 値上げの必要はなかった
決算審議で明らかに
 2013年度決算審査で日本共産党議員の質疑により、「今年4月からの国民健康保険税値上げは必要なかった」ことがはっきりしました。

 市は今年の3月議会で「2013年度決算見込みは8億2500万円の赤字で、2014年度の国保会計は約4億5500万円不足する。一般会計からの繰入金を2億円増やすが、残リの2億5500万円を国保税値上げで補いたい」と説明し、「一世帯平均1万348円」もの値上げ案を上程。自民、公明、民主系市議の賛成多数で可決されました。
 共産党議員団は、「2012年度末で約13億円の金が残っており、2013年度1年間でそれほど財政は悪化はしない」と論戦。値上げにキッパリ反対しました。

 2013年度決算は、赤字どころか約9億4千万円の黒字。基金を合わせると約11億5千万円ものお金が残っていることが分かりました。
 市当局は見込み違いについて、「1国と県からの支出金が4億4千万円多く交付。2保険給付費(医療費)が約1億6千万円少なかった」と説明。市長は、「医療費の予測は難しい。今の段階で値下げするとは言えない」と抗弁しています。

 共産党議員は厚生常任委員会で「医療費が思ったほど少なく済んだのは市民の努力の結果でもある。見込み違いを素直に認め、直ちに国保税を値下げすべきだ」と主張。「高い国保税を下げよ」と市民の声を突きつけましょう。
沖縄知事選 新基地は造らせない
おなが氏が知事選出馬表明
翁長雄志・那覇市長の出馬会見=那覇市民会館
翁長雄志・那覇市長の出馬会見=那覇市民会館

 安倍政権が強行しようとしている沖縄県名護市辺野古への新基地建設断念を掲げ、11月の知事選に挑むおなが雄志那覇市長(63)が13日出馬会見を開きました。
 おなが氏は「米軍基地は沖縄経済発展の阻害要因。これ以上の基地はいらない。子や孫に禍根を残さない責任ある行動を取る時だ」と表明。
 「公約を破棄して新基地を認める仲井真知事に県民の意思をはっきり示そう」と決意。保革の枠を超えた町長や経済界の重鎮らが壇上に揃い、熱意漲る集会となりました。

住宅リフォーム助成 工事金額が約2倍に
経済波及効果は27倍
 2013年度決算で、住宅リフォーム工事費が一昨年度より1・9倍に増えていることがわかリました。昨年度は1100万円の助成で工事費は約3億円。(下表参照)経済波及効果は27倍になります。

 「住宅リフォーム助成制度」は、風呂やトイレ、玄関など、個人住宅のリフォームを市内業者に頼むと工事費の5%(上限10万円)を助成する制度で、地域経済活性化のため、共産党と土建組合等が、ねばリ強く主張して2009年から始まった制度です。

 市は昨年からは耐震改修とリフォームをセットでおこなう場合の補助制度も創設。高齢者や障がい者がいる世帯は上限80万円を助成します。
 案内チラシを全戸に配布、業者への説明会もおこない市民への周知が図られました。さらに市民にPRし、市内業者の仕事起こしのため助成額の引上げが求められます。
住宅リフォーム助成制度の実績
市民アンケート 返信1000通超える
 日本共産党が全戸配布した「市民アンケート」が過去最高の1000通を超えて返信されています。

 今の政治へのご要望・自由記入欄』には、「安倍政権のひどさにあきれます。国民不在・・戦前に逆戻りのようだ」(70代女性)、「共産党は強い野党の核となって、常に民の声の代弁者として弱者を支える政党であってほしいと考える」(40代男性)、「大企業が利益をあげれば日本は安泰と思っているようだ。困っている国民の一人ひとりの苦しみを理解することは出来ないだろう」(60代男性)、「主人の残薬代が半分にカットされた」(30代女性)、「崇高な考えを実行して国民に見せてほしい」(40代女性)等々。
 皆さんの声をしっかり受け止めて参ります。
臨時福祉給付金 申請がまだ63%
 臨時給付金をご存じですか?
 4月から消費税が8%に引き上げられ庶民には大きな負担増です。自公政権は「低所得者や子育て世代の負担緩和」と称して1万円〜1・5万円を一回限り支給することを決めたため、新座市は「給付金室」を設置し臨時職員も配置して対応に追われています。

厚生常任委員会で、*二つの臨時給付金の申請状況が報告されました。
 「臨時福祉給付金」は非課税の方16188件に対して、申請件数は10172件で申請率は62・8%。まだ6千人以上の方が未申請です。「子育て世帯臨時特例給付金」は、対象者数12905人に対して申請者数は9919人、申請率76・9%です。(8月29日現在)

 給付金室長は、「臨時福祉給付金は申請率が特に低いが、税担当の職員以外は税情報を見ることが出来ないので、未申請の方に電話勧奨ができません」「所得が分からない方には税申告するよう、簡易申請書を郵送しています」と説明がありました。

 共産党市議は、「10月1日の締切は延長すること、税担当の職員と協力しながら市役所を挙げて未申請者に働きかけを強め、多くの市民に申請してもらうこと」を強く求めました。
 給付金室長は、「受付期間は法では3ヵ月だが、特別な事情がある場合6ヵ月まで延長できるとあるので検討したい。各町内会にポスター、チラシなどを配布したが申請率を上げるため頑張りたい」と答えました。
*二つの臨時給付金とは・・
「臨時福祉給付金」は、市民税非課税の方に1万円。児童扶養手当、特別障害者手当などの受給者は1万5千円。課税されている方に扶養されている方は除外。
「子育て世帯臨時特例給付金」は、今年1月分の児童手当を受けている子育て世帯で所得が児童手当の制限額以下の方。
大雪被害 農家施設
撤去費用を市が独自助成
 今年2月の大雪で、ビニールハウス倒壊などの被害を受けた農家14軒に対する補助が9月議会で予算化されました。

 一つは被災施設の再建・修繕費用補助で約3510万円(国5/10、県と市が2/10ずつ)、もう一つは被災施設の撤去費補助で約366万円(国1/2県と市が1/4ずつ)です。
 共産党市議は「この補助額で農家の方は再建できるのか」と質問。
 市は「撤去費用が実際はもっとかかるため、各被災地から補助増額の要望が出ている。新座市では実際にかかる費用と補助額との差額の1 /2を市独自で321万円補助することにしました」「ハウス栽培から露地栽培に変えるようだという農家の声も聞いたため」と答えました。
特養老人ホームの待機者861人
 新座市には5施設(576床)の特別養護老人ホームがありますが、入所待機者は861人。一人で複数カ所申請する方もいますが、大勢の方が待機しています。老健施設は9人、グループホームは17人でした。
↓ ※ 表をクリックすると拡大表示します!
<市内高齢者施設の入所状況と待機者状況>2013年度決算資料より
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