日本共産党新座市議会議員団
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にいざ民報

2016.10.16  No.1687
日本共産党新座市委員会
並木新市長も大型開発を優先
大和田2・3丁目土地区画整理事業127億円が本格稼働
 9月議会で並木新市長は、「税収の伸びるまちをめざす」ため、大和田2・3丁目土地区画整理事業を本格的に開始することを表明しました。区画整理事業の条例や特別会計予算が賛成多数で議決されました。
(共産党と市民と語る会8名が反対)

清水建設が一括受注

 この事業は大和田2・3丁目の市街化調整区域(約50ヘクタール)を整備して宅地化し、清水建設の流通センター3棟とカインズグループのホームセンターと食品館2棟などを建設するというものです。
 大型道路を整備し、下水を入れ、雨水対策に調整池(20億円)を整備、所沢との間に橋を建設など、総事業費127億円もの大事業です。道路も下水道も清水建設が一括して受注することも分かりました。

 日本共産党は「区画整理事業は駅周辺は市施行、その他は組合施行としてきたが、今回は駅周辺でないのになぜ市施行でやるのか?組合施行に比べて多額の税金が投入される」として事業予算に反対しました。

一方で市民サービス削減か

 市はこのように100億円規模の大型開発事業(新座駅北口、大和田の区画整理事業)等を同時進行する一方で、「財政が大変だ」として、来年度から増税や福祉サービスの削減を検討しています。とても市民の理解は得られません。
大和田2・3丁目土地区画整理事業
地下鉄12号線は来ない
積立金9億円は取り崩して市民のために
 並木新市長は所信表明で「地下鉄12号線の早期の延伸実現にむけ全力で取り組んでいく」と表明しました。
練馬区内の延伸もまだ事業者が未定

 共産党市議団は、1地下鉄12号線が新座市にくる可能性はほとんどない。2須田市長は『新座市に一駅だけでも』と車両基地の無償提供まで提案したが、今回の答申で延伸の可能性は消えたので立候補しなかったのではないか。39億円の基金は近年中に延伸が実現する場合のために積み立てたもので、今は必要なくなった。取り崩して市民のために使うべきと主張しました。

待機児童対策、教育費削減などを決算で指摘
共産党 全国上位の財政力を市民のために生かす
 9月議会で昨年度予算の決算審査をおこない、共産党市議団は18歳までの医療費やガン検診の無料化、耐震診断・補強工事の促進などを評価しつつ、以下の理由で決算を不認定としました。
新座市は125位/813市区中

 1マイナンバー制度は約2億円で導入され今後システム変更など市民の税金が使われる。2教育予算は一割を切り、小中学校の図書費、備品購入費、施設補修費などが毎年削減。3保育園の新設がなく待機児童対策を怠ったなどです。
 また、「新座市の財政は大変か」との議論で「新座市の財政力は全国813の市区中125位で、上位。(migi表参照)市民の皆さんからたくさんの税金を納めて頂き収入は増えている。問題は大型開発を優先する税金の使い方」と批判しました。

税金は福祉・教育優先に
福祉サービス切り捨ては、市民の声で撤回を!
 市が来年度、国保税や保育料値上げ、幼稚園入園費助成廃止などを予定していることが共産党市議団の情報公開資料で明らかになりました。暮らしが大変な今、許せません。
<市民サービス切り捨てと増税案>
9月議会で質問しました
市政に提案日本共産党議員の一般質問
9月議会 本会議の録画がご覧になれます。
新座市議会インターネット中継(外部リンク)
小野だいすけ市議
文教環境常任委員長小野だいすけ市議
第2老福センターバスの混雑改善を
新座志木中央総合病院周辺の安全対策を
Q.第2老人福祉センター帰りのバスは高齢者や障がい者が多く利用しています。定員35名をオーバーして運行し、大変危険な状況です。バスやタクシーを活用して早急に改善を図ってください。
A.バスを使っての混雑改善を考えていたが、財政が厳しいので見送った。今後は、センター使用の自動車の活用、タクシーの利用も検討していく。
Q.現在、新座志木中央総合病院は改修中です。誘導員を配置するなど安全対策を図ってください。また、抜本的解決を図るために、歩道の設置を県に働きかけるべきでは。
A.誘導員の増員は病院にお願いする。歩道の設置については病院にお願いをして、志木街道と志木街道から病院駐車場へ入った所に2カ所設置してもらう予定です。朝霞県土事務所にも要請する。
工藤かおる市議
文教環境常任委員工藤かおる市議
新座市の北部地域にも児童センターを
先進的な「子ども食堂」の取組みに市が支援を
Q.親子で遊べる児童センターは本多と栄の二ケ所しかない。卓球や工作、野外のバーベキュー、中高生の時間もある児童センターを新座市の北方面にもつくるべきだ。大和田プール近くに市は用地を取得したまま財政事情で凍結している。
A.児童センター用地は5億7781万円で取得したが財政状況が厳しいので当面建設は考えない。
Q.「みんなで食べれば美味しいよ」孤食を無くし地域に暖かい居場所をと市内でも「子ども食堂」が始まっている。この先進的な取り組みに市も助成してはどうか。
A.子ども食堂を開設している方は行政が見に来て対象となる親子に知らせて欲しいと聞いている。市内のNPOや社会福祉法人も無料食堂、無料塾等を検討している。支援のあり方を調査研究する。
笠原すすむ市議
建設経済常任委員笠原すすむ市議
保育園新設で待機児童ゼロを
放課後児童保育室指導員の待遇改善を
Q.保育園の待機児童は9月で286名もいて昨年より大幅に増えました。「大丈夫」と言って保育園を新設しなかった市の判断ミスによるものです。来年度は2園以上の新設が必要だがどんな準備をしていますか。
A.野火止4丁目と石神4丁目に新設の準備をしています。また認可保育園の定員増や小規模保育施設の新設などで、来年4月には合計218名の増を予定しています。
Q.放課後児童保育室の指導員は8月現在で10%も欠員となっています。和光市や志木市など近隣と比べて給与が低いことが大きな要因です。国庫補助金を活用するなどして改善すべきです。
A.国庫補助金で本給を上げることについては他の嘱託職員もいますので現在は一時金への活用としていますが、雇用主の社協と協議します。
石島よう子市議
副議長・厚生常任委員石島よう子市議
子どもの貧困の実態調査を
要支援1・2の生活支援サービスは有資格者で
Q.市内で「子ども食堂」が開かれ子どもの貧困に関心が広がっている。子どもの貧困大綱に基づき実態把握や支援ニーズ調査に補助金も交付される。新座市でも調査して施策や予算を充実すべきです。
A.富士見市が実施するので、調査研究して近隣市とも連携しながら今後進めていきたい。
Q.来年4月に要支援1と2の方の訪問介護と通所介護が日常生活支援総合事業に移行する。無資格者もサービス提供できるA型は安易に導入すべきではないと考えるが、移行の準備や課題は?
A.人員基準を緩和したサービスA型については現在、事業者アンケートを実施し無資格者の研修内容や報酬単価を検討中。希望する市民はサービスA型を受けていただく。市民への説明会は年明けを予定しています。
あしの修市議
総務常任副委員長あしの修市議
石神小の大規模改修は来年実施を
あたご商店街歩道の段差解消を
Q.石神小大規模改修工事は財政が厳しいという理由で3年先延ばしとなった。大型開発の見直しや、地下鉄12号線基金の取り崩しで来年度実施すべきではないか。
A.大規模改修は早期に実施すべきとの認識はしているが、施策の選択で順位が後位になった。大型開発は着実に実施し、地下鉄の基金の取り崩しは考えていない。
Q.あたご地域の商店街は、店舗と歩道に段差が生じ車イスの方が店舗に出入りするのも店の人を呼ばなくてはならない状況にある。福祉の観点から改善が必要ではないか。
A.新座市障がい者基本条例にバリアフリー化推進の規定があるが、歩道の大規模改修時に合わせて改修を検討する。各商店街の方に障がい者への合理的配慮を周知し、働きかけていく。
辻みき市議
厚生常任委員辻みき市議
西武バス待機場は別の場所に
「みどりのまちづくリ奨励金」の復活を
Q.野火止浄水場水道タンク跡地に西武バス待機場を建設することは大変危険だ。計画を見直すべきではないか。住民説明会を行う考えはないか。
A.通学路は子どもの安全を第一に考えるので、危ない箇所はないと認識している。現時点では住民説明会を行う考えはない。詳細が決まり次第個別説明し回覧で周知する。
Q.平成17年度以降休止している「みどりのまちづくり奨励金」を復活するべきではないか。
A.市指定保存樹木(集団)は当時14か所、現在は10か所。市の財政状況は依然として厳しい状況で奨励金の交付は難しい。
Q.都市公園と同様に児童遊園もホームページで検索できるようにできないか。また砂場の衛生管理は?
A.児童遊園も検索できるようにする。公園の砂場は毎年抗菌砂を散布し衛生面に配慮している。
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