日本共産党新座市議会議員団
← 前号  |  インデックス  |  次号 →
にいざ民報

2017.4.9  No.1712
日本共産党新座市委員会
新座革新墾が「共謀罪」で緊急学習会
「密告社会」の到来は許さない
 新座革新墾は2日、「『共謀罪』法案ってテロ対策なの?」と題した緊急学習会を畑中公民館で開きました。40人を超える参加者は講師の伊須慎一郎弁護士(埼玉弁護士会)の話に聞き入り、「共謀罪法案は平成の治安維持法だと思った」「市民を監視、盗聴する暗黒社会は許さない」と語っていました。
新座革新墾が「共謀罪」で緊急学習会

 市瀬陽三代表世話人が挨拶した後、伊須弁護士が共謀罪法案について1時間半にわたって講演しました。

 伊須弁護士は、共謀罪法案の狙いが東京オリンピック・パラリンピックのテロ対策にあるとされているが、これは口実であり全くテロ対策にはならないと強調。罪刑があいまいで準備行為にも限定がなく、政府が自分たちの政策をすすめるため、これに反する行為を「ありとあらゆる手段で排除」し、テロや犯罪行為とは程遠い普通の市民生活の行為の一つであっても罪にされる危険性を指摘。警察権力が政権に批判的な市民運動やグループ、労組、政党などを監視・盗聴し、国民どうしを密告させる暗黒社会をもたらすと述べました。

講演する伊須弁護士
講演する伊須弁護士

 伊須氏は、安倍政権が秘密保護法や戦争法を国民世論の大きな反対を押し切って採決を強行したこれまでの歴史を説明。沖縄の基地反対運動で警察が市民を拘束したことなどをあげ、国民には情報を隠し、自由に行動させない。安倍政権はテロ対策を口実に私たちを主権者から引きずり降ろし、最終的には「憲法の改定、それも9条2項の改定・削除にある」と力説。「密告社会の到来を許してはならない」と呼びかけました。

(記・綾部健)

教育勅語答弁書に安倍政権の危険あらわ
小池晃書記局長
小池晃書記局長

 日本共産党の小池晃書記局長は、戦前の軍国主義教育の主柱だった「教育勅語」を教材として用いることが「否定されているわけではない」とした答弁書を閣議決定したことについて厳しく批判。

 小池書記局長は「教育勅語は憲法と当時の教育基本法に反するから、1948年に衆参両院で排除・失効確認の決議が上がった」と指摘。「勅語の中にはいい部分もある」との見方に対して、当時の決議の趣旨説明で松本淳造文教委員長が「勅語という枠の中にある以上、勅語そのものが持つ根本原理を我々としては現在認めることができない」と述べていたと指摘。

 「『ひとたびことが起これば、天皇のために命をささげるべし』ということが勅語の核心であり、『親孝行』など12の『徳目』は全部そこに向かっている。今回の閣議決定は、秘密保護法や安保法制=戦争法、共謀罪と同一線上のもの。戦争する国に向かって暴走する、安倍政権の危険な姿勢が現れている。これを許さない世論をさらに広げていきたい」と語りました。

菊地秋也くんの心臓移植実現のため
募金にご協力お願い致します
 新座市在住の菊地秋也君(11歳、小学校6年生)は、拘束型心筋症という心室の壁が硬くなり十分にふくらむことができなくなる原因不明の難病で、現在日本大学板橋病院に入院中です。

 秋也くんの命を救う方法は心臓移植しかなく、日本国内でドナーを待っている時間がありません。米国アンカーソー州アンカーソー小児病院での受け入れが可能になりましたが、費用として医療費1億500万円、渡航費・滞在費に2,200万円の合計1億2,700万円が必要ということです。

「秋也くんを救う会」が結成され募金活動が行われており、新座市議会でも全会派の議員が賛同して4月2日(日)に志木駅前で募金活動を行い、17万2,215円が寄せられました。読者の皆さん、秋也くんにぜひ救いの手を差し伸べてください。

●募金の振込先:三井住友銀行・新座志木支店 普通 7225832
「シュウヤクンヲスクウカイ」など。
●問合せ=:「秋也くんを救う会」048-424-3885(10時〜15時)
●ホームページ http://秋也くんを救う会.com
秋也くんの心臓移植実現のため募金にご協力をお願いします。
(新座市ホームページ)
学童指導員欠員29名 労働条件改善・欠員解消を
 放課後児童保育室は、市内17小学校に設置されていますが、ここ数年大規模化が大きな問題となっています。また、支援員(指導員)の欠員も大きな問題となっています。

 4月1日現在、市内の放課後児童保育室に通う児童は1534人(前年同日比123人増)と年々増えています。その一方、支援員の労働条件の改善が大きな課題となり、共産党議員団は支援員の賃金引上げ、労働条件改善を働きかけてきました。

 学童保育の指導員には専門性も求められており本来しっかりとした労働条件が必要です。労働条件の悪化で定着もなかなかされず、4月1日現在、本来配置されるべき支援員数が106人必要なところ77人の配置に留まり、29人も欠員しています(この欠員はパートで賄っている)。

 支援員の欠員は保育の質にも影響する重要な問題です。共産党市議団は、支援員、保育の会等と共に今後も支援員の労働条件改善、支援員欠員解消に向けて働きかけを強化していきます。

(記・芦野修市議)
放課後児童保育室入室数、支援員欠員の状況
石神・堀の内地域に路線バスを
東久留米・志木線開通に合わせて
 笠原進市議は、3月議会の一般質問で、都市計画道路東久留米・志木線の開通に合わせて路線バスを走行させるよう提案しました。
笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

 笠原市議は、「石神・堀の内間は来年3月までに開通するということだが、もっと早く開通できないか」と質問。並木市長は「6月ごろに工事請負業者を決め、7月には工事に着手できると考えている。雨水管の設置、外構工事、水道管の設置工事を経て11月から車道と歩道の路盤工事を実施する予定だ。1月に道路照明灯の設置、2月に車道と歩道の舗装工事、路面表示、3月に竣工検査を予定しているが、工期の短縮が図られないか検討している。」と答弁しました。

 さらに、笠原市議は、「東久留米市側の来年9月の全面開通にあわせて、バスが石神・堀の内を運行するよう西武バスと早く協議してほしい。」と提案しました。

 市長は、「2月22日に市民環境部長が西武バス本社を訪ね要望したが、現在、運行計画はないとのこと。収益性が見込めない、運転手不足などが理由だが、新規路線の検討は随時行っているとのこと。市としても粘り強く交渉していきたい。」と答弁しました。

 笠原市議は、「須田前市長は『東久留米・志木線ができれば石神地域をバスが通せる。賛成してほしい。』と何度も言ってきた。開通時になってバスが走らないのは許されない。本多営業所をつくる時に市も協力してきた。市長は路線バスの運行実現に力をつくすべきだ。」と迫りました。

 並木市長は、「担当者ベースで行ってもらったが、私も西武バスを直接訪問し、新田社長としっかりと交渉してまいります。」と決意を述べました。

アスクル大型倉庫火災から教訓を
 朝霞地区一部事務組合第1回定例会議会で小野だいすけ議員が「地区内にアスクル倉庫のような大型倉庫があるのか。大型倉庫の調査を」と一般質問を行いました。
小野だいすけ議員
小野だいすけ議員

 消防長は、「現在、アスクル火災の原因は国など関係機関で調査中です。国からは、5万平米以上の倉庫について調査するように通達があった。3万平米以上の倉庫は、地区内に7ヶ所(内新座市内は3ヵ所)あり、当組合が査察を行った。3ヵ所については問題がなかったが、4ヵ所について問題のある個所を指摘し、業者が是正を行っている。」と答弁しました。

 小野議員は、「3万平米以下の大型倉庫は、いくつあるのか。調査をすべきではないか。」と質問。消防長は、「3万平米以下1万平米以上の倉庫は15ヵ所あり、査察ではなく文書による通達を行っていきます。平成29年度内に査察は行っていきたい。」と答弁しました。

 小野議員は、「アスクルの火災では、防火シャッターが閉まらず延焼したことが疑われている。消火の際に水を入れる窓がなくて消火が難しかったという指摘もあった。地域内の大型倉庫を早急に調査していただいたことを評価している。アスクル大型倉庫の火災の原因、延焼の原因、課題が正式に判明した時には、現場にフィードバックしていただきたい。」と要望して質問を終えました。

← 前号  |  インデックス  |  次号 →